グリーンピース「日立、東芝は原発メーカーの自覚ゼロ」

「原発にもメーカー責任を」。国際環境NGOグリーンピースはこのほど、原発メーカーも原子炉の製造者責任を認めるよう求める11万4千筆の署名を日立製作所と東芝に提出した。同NGOは原発メーカーとの対話を通じて「原子炉メーカーが東電福島第一原発事故の責任を自覚していないことがわかった」としている。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

※グリーンピース・ジャパンのブログから引用

グリーンピースは今年2月から署名活動を始め、世界中から寄せられた11万3996筆の署名を11月12日に日立、翌13日には東芝に手渡した。

署名提出の際には、両社ともCSR担当を含む社員が対応。グリーンピース・ジャパンによると、日立では担当者が「我々は被害を福島の住民に与えていない」「(原発事故の被害者は)当社の被害者ということではないですよね」と述べた。一方、東芝の担当者は「原発の技術を磨いていくことが消費者の声に応える一つではないか」と話すと同時に「消費者の声はありがたい。署名に重みを感じる」ともコメントしたという。

同NGOは21日にプレスリリースを発表し、両社について「市民にとってなじみの深い家電製品を製造し、環境配慮も怠らないと主張する両社だが、原子力事業についての立場は事故前と比べ大きな変化はない」と評価した。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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