アデランス、かつら回収で植林1000本突破へ

キャンペーンを通じて植林されたフォンテーヌ緑の森(一部)
キャンペーンを通じて植林されたフォンテーヌ緑の森(一部)

アデランスはこのほど、百貨店などにある「フォンテーヌ」店舗約210店で、不要になったウィッグ(かつら)の回収を開始した。キャンペーン参加者数1件につき100円が植林寄付に充てられる仕組みで、顧客の環境意識を高めるのが狙いだ。同社は2009年から継続的に行い、今年の事業で累計1000本を突破する見込み。(オルタナ編集部=佐藤理来)

ウィッグの回収で植林につなげる「フォンテーヌ緑の森キャンペーン」では、不要なウィッグを店頭でクーポンと交換。クーポンはウィッグ購入時の割引券となり、利用数ごとに100円が山梨県での植林とその保全活動に充てられる。

同社は2009年、「不要になったウィッグをどう処分したらいいか分からない」という顧客の声を受けて、同事業を開始した。「パートナーであるツバルの森(現アネモイ)との出会いや、当時社内での環境意識が高まっていたことがあり、植林支援を決めました」と言う(広報IR部・新田香子さん)。

集まったウィッグは、専門の処理業者が廃棄する。1件100円の寄付は、「ツバルの森プロジェクト」を通じて、山梨県での植林資金になる。昨年は約8500件の参加があり、これまでに802本の木が植林された。

今年のキャンペーン期間は5月1日から8月31日までで、今年の取り組みで1000本を突破する見込みだ。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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