作家で僧侶の瀬戸内寂聴氏(93)は18日夕方、国会周辺で安保法案に反対する集会に駆けつけた。瀬戸内氏は「いい戦争というものは絶対にない。戦争とは殺し殺されることだ」と訴えた。(オルタナ編集委員=斉藤円華)
「あの戦争がいかにひどかったか。身にしみている」。第二次大戦の終戦を北京で迎えたという瀬戸内氏は「日本人は殺されると思った」と当時を振り返った。その上で、集団的自衛権の行使を容認する安保法案が審議されている現状について「日本が怖い戦争に向かっていると感じる。その気持ちを、私が死ぬ前に伝えたいと思い、ここにやってきた」と話した。
国会周辺では市民や若者のグループが、安保法案の廃案を訴える行動を連日のように行う。今日は「戦争させない・9条壊すな!総掛かり行動実行委員会」が主催。明日夜には全国の大学生らでつくる「SEALDs(シールズ)」が抗議行動を計画している。