国連環境計画(UNEP)は7月13日、公表した「生態系と生物多様性の経済学」(TEEB)の企業向け報告書の中で、2020年には世界の生物多様性関連ビジネスの市場規模は08年の4倍強の2802億ドル(約24兆円)と推計した。
また、企業は生物多様性と生態系サービスの保全にリーダーシップを発揮できると強調。影響と依存の調査/リスクとチャンスの評価/生態系をめぐるサービス情報システムの開発/目標の設定/チャンスの活用/CSRへの組み込み/他の企業、国、NGO、市民社会のステークホルダーと協力、の7分野での活動を呼び掛けた。
TEEBは07年にドイツの提唱で設置され、EU(欧州連合)とUNEPの共同プロジェクトとなった。今年10月に名古屋で開かれる第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)で最終報告が公表される。