子どもの社会体験推進でぺんてるなど 文科大臣賞

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文部科学省は3月15日、CSR活動などを通して、子どもの社会体験活動を支援している企業を表彰する「青少年の体験活動推進企業表彰」を同省(東京・千代田)で開催した。応募があった63事業の中から、文部科学大臣賞大企業部門には「校舎の思い出プロジェクト」に取り組むぺんてるとキヤノンマーケティングジャパンが選ばれた。同賞中小企業部門には、宇都宮市立中央小学校の紅茶部の支援を行うワイズティーネットワーク(宇都宮市)が選ばれた。(オルタナ編集部=小松遥香)

青少年の体験活動推進企業表彰は今年で4回目を迎える。63事業の応募から23事業が入賞。文部科学大臣賞には2事業、審査員会特別賞には4事業、審査委員会奨励賞には17事業が選出された。

審査は、教育的視点と教育的成果や企業の本業がどれだけ生かされているかなど5つの基準で実施。明石要一審査委員は、「今回の応募企業事例はどれもレベルが高く、どの企業も点差はそれほど開いていない」と説明した。

取り壊される校舎での思い出づくり

文部科学大臣賞大企業部門を受賞したぺんてるとキヤノンマーケティングジャパンは2014年6月から、取り壊される小学校で思い出づくり活動「校舎の思い出プロジェクト」を実施。

アクリル絵具と完成したフォトブックを持つ、ぺんてる経営戦略室企画課の藤村佳子さん

生徒が校舎内の壁に絵画を描き、それを写真に残し、フォトブックを作って生徒たちに贈呈する事業だ。ぺんてるが画材を提供し、キヤノンマーケティングジャパンはカメラの貸し出しや撮影の指導、写真の現像などを行う。

同プロジェクトはこれまでの4年間で、北海道から沖縄まで日本全国の16校で行われてきた。「図工ってこんなに楽しかったんだね」と図工の楽しさを実感する生徒の意見などもあり、子どもたちに新しい学びと体験の機会を与えることができている。

紅茶のような人になって欲しい

同賞中小企業部門を受賞したワイズティーネットワークは、宇都宮市で紅茶を販売する企業だ。「紅茶で人と地域を元気に」を理念の一つに掲げる同社は2013年から、根本泰昌代表取締役が顧問となり、同市中央小学校の紅茶部の活動を手伝っている。

左)義家弘介文科省副大臣 右)根本泰昌ワイズティーネットワーク代表取締役

紅茶部の活動目的は、「郷土愛」や「おもてなしの心」を育てることだ。実際に、学校や保護者からの評判は高い。「礼儀正しくなった」や「早起きして、家庭で紅茶を淹れて飲むようになった」などの報告があるという。

「子どもたちには『紅茶のような人』になって欲しいです。温かで、優しく、人を笑顔にさせ、癒しを与える、礼儀正しい人です。子どもたちが今回の受賞を一番喜んでいます」と根本代表取締役は語った。

文部科学省の義家弘介副大臣は、「子どもたちの生きる力にとって、学校以外に地域の人や信頼できる大人と関わり、経験を積み重ねることが大切だ。今後も企業の強みを生かして、子どもたちの体験活動の場を増やして欲しい」と話した。

【その他の受賞企業】

審査委員会特別賞(大企業部門):阪急阪神ホールディングス「阪急阪神 ゆめ・まちチャレンジ隊」、ダスキン「学校教育支援活動~みんなでつくろう キレイをいっしょに~」 、KDDI「KDDI「聴覚障がい者向け」IT教室」

審査委員会特別賞(中小企業部門):浜野製作所「墨田区のものづくり中小企業発オープンファクトリーイベント「スミファ」

審査委員会奨励賞(大企業部門):アサヒ飲料、MSD、オリンパス、タカラトミー、テレビ東京、東京証券取引所、りそなホールディングス、サントリーホールディングス、住友生命保険、住友林業、東芝テックソリューションサービス、日本電信電話、日本郵便、パナソニック、三井物産、三菱重工業、三菱UFJモルガン・スタンレー証券

審査委員会奨励賞(中小企業部門):林農産

 

2017年3月16日(木)13:19

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