アマゾン火災でブラジル大統領の「不支持」最高

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アマゾン森林火災をきっかけに、ブラジル・ボルソナロ大統領の不支持率が、8月末53.7%になり、1月の政権発足以来、最高になった。同氏はトランプ米大統領と同様の「地球温暖化懐疑派」であり、森林火災への対応も消極的だった。森林火災への支援を申し出たEUや仏マクロン大統領らとの確執も逆風になった。(在パリ編集委員=羽生のり子)

ブラジル・ボルソナロ大統領

世論調査は、ブラジル運輸連盟がMDA研究所に委託して2002人を対象に8月22日から25日に行った。26日の発表では、支持率は2月の57,5%から41%になり、不支持率が支持率を上回った。1月の就任時の支持率は67%だったので、ブラジル人のボルソナロ大統領離れが進んでいるのは明らかだ。

世論調査が行われた8月下旬は、アマゾンの森林火災が世界中で報道されるとともに、森林火災に対するボルソナロ大統領の対応にブラジル国民の関心が集中したタイミングだった。

ボルソナロ大統領は、ブラジルの環境無策を非難したマクロン氏に対し、ブリジット夫人の容姿をフェイスブックで中傷するなどの個人攻撃を行ったことも裏目に出た。多くのブラジル人がボルソナロ氏の態度を恥じてSNSでブリジット夫人に謝罪したほどだった。

ブラジルのメディアも政権への批判を募らせ、国際社会におけるブラジルのイメージ劣化を危惧している。仏テレビ局LCIは、ブラジルの日刊紙「フォルハ・デ・サンパウロ」が「ここ10年のブラジルの外交史上、最悪の状態」と評したと報道した。ブラジル各地では、森林火災の無策に対する抗議デモも頻発している。

2019年9月1日(日)7:00

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