調査から雇用までクリエーターが支援——POST 3.11 これからデザインにできること

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「災害のデータスケープ」より、支援ネットワークと避難所アセスメントのパネル

震災から7カ月を過ぎ、中長期の支援活動の内容が問われるようになった。コミュニティやまちづくり、職業支援などにアーティストやデザイナーがどのように関わっていくかを示す展覧会「POST 3.11これからデザインにできること」が東京・六本木の AXIS ギャラリーで開催中だ。

災害にまつわるさまざまな量を視覚化した「災害のデータスケープ」は、全国からの支援ネットワークや各避難所アセスメントの時空間マップ、被災者の心理的変化をパネルで表現している。東北大学を中心に地域と連動する教育プログラム、せんだいスクール・オブ・デザインによる研究成果だ。

「阪神・淡路大震災+クリエイティブ タイムライン マッピング プロジェクト」は、1995年以降継続的にアート、デザイン、建築の行ってきた活動を3つのジャンルに色分けして紹介している。

被災地のニーズに伴って変化する活動をNPO法人プラス・アーツなどの団体がリサーチして時間軸の中にプロットした力作となっている。

震災後に東京のデザイナーなどを中心として立ち上がった石巻工房は、モノづくりで雇用創出を目指す。被災地でワークショップを行って制作した木工ベンチや棚、布の巾着などが展示されている。会場で販売も行い、収益はつくり手に届けられるものもある。

石巻のワークショップで制作した巾着。会場で販売、1点2500円のうち1000円がつくり手の収益となる。

その他、建築家による復興支援ネットワーク・アーキエイドの現地調査報告、仮設住宅を快適に住みこなすための「仮設のトリセツ」(新潟大学)、津波の被害状況を記録した「気仙沼311 まるごとアーカイブ」など客観的な分析を踏まえたモノづくりの姿勢が伝わってくる。

「つなぐ/伝える」「営む/商う」「探す/切り開く」をテーマとした出展者によるデザインミーティングも会場で行われる。「支援したい気持ちがあっても何ができるか分からないクリエーターの背中を押したかった」とキュレーターの佐野恵子さんは言う。

プロのデザイナーに限らずとも創造力をかき立てられる提案が盛り沢山だ。11月6日まで、入場は無料。(オルタナ編集部=有岡三恵)

 

2011年10月28日(金)11:19

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