ヒゲで抗議「ワイロよりハイロを」――グリーンピース、経産省前で

関西電力大飯原発3、4号機のストレステスト1次評価結果について原子力安全・保安院が意見聴取会を実施した18日、会場の経済産業省庁舎前で、国際環境NGOのグリーンピース・ジャパンが「ワイロよりハイロを」と付けヒゲ姿で抗議の意志表示を行った。

経産省前で抗議する山本太郎さんら (c) Jeremy Sutton-Hibbert / Greenpeace

同意見聴取会でストレステストを審議する委員の中には、原発メーカーの三菱重工やその関連会社から寄付金をもらっている委員が複数おり、進行役を務める東京大学の岡本孝司教授も寄付を受け取っていた。

同日昼の抗議行動には俳優の山本太郎さん、実業家で元女優の千葉麗子さんら10人が駆け付けた。岡本氏はヒゲを生やしているため、山本さんら参加者は手に岡本氏の肖像が印刷された「札束」を持ち、付けヒゲ姿で「ストレステスト、SALE!」とアピールした。

ストレステストには明確な基準がなく、その結果を再稼働の可否に用いることは原子力の専門家からも疑問の指摘がある。しかも、審議する委員が原子力発電を推進する当事者から利益供与を得ている状況では、中立で公平な審査結果は期待できない。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年1月19日


グリーンピース・ジャパン プレスリリース

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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