記事のポイント
- JR貨物とCGOドットコムは2月13日から渋谷で「ギャル神社 by JR貨物」を開催する
- イベントではJR貨物の制服をアップサイクルした「お守り」を披露した
- 自由な発想を重視した「ギャル式ブレスト」会議から誕生した
日本貨物鉄道(東京・港、JR貨物)とCGOドットコム(東京・渋谷)は2月13日から15日まで渋谷で「ギャル神社 by JR貨物」を開催する。本イベントではJR貨物の制服をアップサイクルした「お守り」を披露した。23年にJR貨物が「ギャル式ブレスト」を実施したことがきっかけとなり生まれた商品だ。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

「ギャル神社 by JR貨物」は2024年からスタートした「KAMOTSU UPCYCLE~Z世代共創プロジェクト」の第一弾イベントだ。渋谷のイベント会場では、ピンクの神社や本殿を設置する。ギャル巫女が参拝者の悩みや願いを全肯定しながら祈る体験ができ、参拝者には、「好」「愛」などと印されたお守り型キーホルダーを授与する。
お守り型キーホルダーは、全国へ荷物を運び続けてきて、破れたりしたJR貨物の制服をアップサイクルしたものだ。「誰かの想いを運び、届けてきた時間」と意味づけし、バレンタインシーズンに合った「お守り」を制作した。


今回のイベントや「KAMOTSU UPCYCLE」の端緒となったのは、23年にJR貨物がCGOドットコムの「ギャル式ブレスト」を実施したことだ。このブレストはギャルのマインドである直感性やポジティブ思考を組織内に取り入れて、創造性や自発性向上などにつなげることを狙う。
JR貨物では「新規事業検討の壁」や「業務創造推進活動のマンネリ化」「固い社風」が課題となっていた。「ギャル式ブレスト」では「前例を疑う」「マイナスを疑う」「プラスを見る」といったヒントと、「敬語を使わない」「あだ名で呼び合う」などのルールを設定。これらによって会議での心理的安全性が高まり、若手を含む多くの社員から、これまでになかったようなアイデアが出てきたという。
実際にギャルたちがJR貨物の会議にファシリテーターとして入った。そのひとりは「最初は緊張していた若手社員も、ギャルたちの素直なコミュニケーションで緊張がほぐれていって、ブレストが進むにつれて様々なアイデアを出すようになっていった」と話す。
■アップサイクル、Z世代のファンづくりも
「KAMOTSU UPCYCLE」から生まれた商品として、今回のイベントで披露した「お守り」。JR貨物は今回のイベントの狙いのひとつとして「若い世代に貨物のことを知ってもらって、ファンになってほしい」という思いがあるようだ。
CGOドットコムのバブリー総長は「BtoBの事業のためなじみが薄く、特に若い世代のファンづくりにも課題を感じていたようだ」と説明する。
そのうえで「JR貨物はアップサイクルに注力しているということ、そして私たちZ世代も環境問題などを学校で学んできてアップサイクルへの関心が高い」と話す。今回「お守り」として商品化できたことは、課題であった若い世代のファンづくりにも寄与する。
アップサイクルの案について、ブレストのなかでは制服以外にも鉄道の廃材レールの活用など様々なアイデアが出てきたようだ。将来的には新たなアップサイクル製品が期待できそうだ。
JR貨物の犬飼新社長はイベントに際してコメントを寄せた。そのなかで制服を「お守り」へとアップサイクルしたことについて、「当社が積み上げてきた歴史を今の時代、そしてZ世代への皆様の感性と共鳴させながら、未来へつないでいきたいと考えたからです」と強調した。



