記事のポイント
- プラ容器の加熱で数10万個のマイクロ・ナノプラが放出される可能性がある
- NGOが報告書にまとめ、プラ容器の使用による健康リスクに警鐘を鳴らした
- 「健康リスクは明白」「電子レンジ対応可の主張は実態を伴わない」とNGO
国際環境NGOグリーンピース・インターナショナル(本部・アムステルダム)は2月24日、プラスチック容器に入った食品の健康リスクについてまとめた報告書を発表した。プラ容器を電子レンジなどで加熱すると数10万個のマイクロ・ナノプラスチックが放出される可能性に言及し、プラ容器の使用がもたらす健康リスクに警鐘を鳴らした。グリーンピース・アメリカのグラハム・フォーブス・グローバル・プラスチック・キャンペーン・リードは、「健康リスクは明白」と強調する。(オルタナ編集部=松田大輔)

2021年以降に発表された関連論文24本を検証し、報告書『Are We Cooked? The Hidden Health Risks of Plastic-Packaged Ready Meals(「プラスチック容器に⼊った調理済み⾷品に潜む健康リスク」)』にまとめた。
同報告書が強調したのは、プラ容器を使用する健康リスクだ。報告書が参照したある研究では、5分間の電子レンジ加熱で、32万6000個から53万4000個の粒子が溶け出したという。
報告書によると、食品包装のプラ由来の化学物質のうち、少なくとも1396種類が人体から検出されている。こうした化学物質を身体に取り込むことで、神経発達障害、心血管疾患、肥満、2型糖尿病などの健康リスクが高まる可能性がある。
プラスチックに含まれる有害な化学物質は4200種類を超える。しかし、そのほとんどは食品包装で規制されていないのが現状だ。ビスフェノール類、フタル酸エステル類、PFAS、アンチモンなどの有害金属の一部は、がん、不妊症、ホルモン異常、代謝性疾患との関連が指摘されている。
グリーンピース・アメリカのグラハム・フォーブス・グローバル・プラスチック・キャンペーン・リードは、「健康リスクは明白で、電子レンジ対応可能という企業の主張は実態を伴わないことを本報告書は示している」と警鐘を鳴らした。



