幸福度1位のフィンランド発、動物イラストが悩みを語る場に

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記事のポイント


  1. 9年連続幸福度1位のフィンランドで、悩みの語り場になるイラストが生まれた
  2. 動物イラストで悩みを気軽に話せるように促し、共感や励ましの総量を増やす
  3. このほか、ウェルビーイング向上のために取り組む海外企業の事例を紹介する

2026年版の「世界幸福度報告書」で、9年連続で1位となったフィンランド。同国で生まれた親しみやすい動物イラストは、心の悩みを気軽に話せるように促し、共感や理解、励ましの総量を増やす。このほか、カナダやニュージーランドなど、世界のウェルビーイングの取り組みを紹介する。(オルタナ編集部=松田大輔)

■心の悩みを気軽に話し合うために

日本語でも楽しめる(『Cup Of Therapy だいじょうぶ。』税込1,100円)
日本語でも楽しめる(『Cup Of Therapy だいじょうぶ。』税込1,100円)

カップ・オブ・セラピーは、幸福度世界1位のフィンランド発のブランド。コンセプトは、親しみやすい動物のイラストを通じて、カップ1杯分の共感や励ましを届けることだ。

心のウェルビーイングは外から見えにくい。相談できなかったり、一人で抱え込んでしまったりすると、メンタルヘルスの悩みが深刻化するリスクもある。

同ブランドは動物のイラストを通して、心の悩みを気軽に話せるように促す。日常的に心の状態について話すことで、メンタルヘルスを「見える化」し、共感や理解、励ましの総量を増やす。「傷つきやすいライオン」や「勇敢なネズミ」のイラストは、私たちに新しい気付きを与えてくれるだろう。

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■メンタルヘルス不調が起きる「前」に

不調を事前に防ぐ視点が特徴だ
不調を事前に防ぐ視点が特徴だ

カナダのヘッドバーシティーはメンタルヘルス不調が起きる「前」に予防するトレーニング・プログラムを世界18ヵ国以上で展開する。

思考や感情をコントロールしたり、マインドフルネスで集中力を高めたりするプログラムを通して、レジリエンスを高め、ストレス耐性を強化し、心のウェルビーイングを向上することを目指す。

2025年10月にはカナダ代表の体操チームと提携するなど、アスリートからも高い支持を受ける。

プログラムのキーワードは「スキル」と「レジリエンス」。AIで一人ひとりに合わせたトレーニングを提供し、スキルを獲得してレジリエンスを高めることで、メンタルヘルスや生産性といった組織課題の解決を狙う。

■ウェルビーイングを企業文化に

ウェルビーイングを社員主導の企業文化に変えた
ウェルビーイングを社員主導の企業文化に変えた

ニュージーランドの港湾会社であるセンターポートは、トップダウンだったウェルビーイング施策を見直し、社員が主導する企業文化へと転換した。

同社は従来、オフィスで働く社員を対象にウェルビーイング施策を展開していた。しかし、港湾現場で働く社員とのニーズの違いもあり、社内で「ホワイトカラー対ブルーカラー」という分断が生じた。

同社はトップダウン形式のコミュニケーションを見直すことから始めた。社員主導の「ウェルビーイング・チャンピオン(部署のウェルビーイング推進担当者)」の配置や対話の促進により、心理的安全性が高まり、メンタルヘルスへのスティグマ(偏見)も低減した。

日常的な声かけや支え合いが広がり、2025年にはワークライフバランスの社員評価が16%向上。約3分の2の社員が改善を感じたという。ウェルビーイングは特定部署の役割から全社的な取り組みへと変わり、企業文化の変革につながった。

matsuda daisuke

松田 大輔(オルタナ編集部)

中央大学総合政策学部卒業。2021年から米国サンフランシスコで研究資料の営業マネジャーとして勤務。2024年に株式会社オルタナ入社。

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キーワード: #ウェルビーイング

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