「じゃあ、屋根の上にあるソーラー発電機は、中でネズミたちが発電機を回しているのかな」と、フクロウ王子がつぶやくと、学者さんはまたまた笑いながら、「それはおもしろい考え方だね。でも、ソーラー発電機は太陽の光を電気に変えているんだよ」と教えてくれました。
「太陽の光や、風、水の流れ、地球の熱から電気がつくれるのなら、地球の奥深くからとりだした燃料なんて、いつかはいらなくなるね」
「フクロウ王子がそう言うと、学者さんは何度もうなずきながら、「自然の力を利用する発電方法のことを自然エネルギーと呼ぶんだ。自然の力は枯れる心配がないから、いつまでも発電してくれるんだよと、教えてくれました。
森にもどったフクロウ王子は、学者さんから聞いたことを王様フクロウに話しました。王様フクロウは「いいことを学んだな。風や太陽、水の力を利用した発電方法は、発電するときに地球をあたためるガスがでる心配もないんじゃ。どんどん広がってほしいものじゃな」と言いました。
次回は、”ゴミ問題”の第一話「足りない資源とあふれるゴミ」です。お楽しみに。
■前回のお話