オルタナは8月28日、第71回SBL(サステナブル・ビジネス・リーグ)セミナーを開きます。金融庁は2026年度から時価総額3兆円以上のプライム企業にSSBJ基準でのサステナ情報開示を義務化する予定です。対象企業は順次拡大していき、30年代後半にはプライム全企業にSSBJ基準での開示を義務化します。SSBJ基準に企業はどう対応すべきか、SSBJ委員で、環境法に詳しい、高村ゆかり・東京大学未来ビジョン研究センター教授をゲストに招き、話を聞きます。

日本でも、グローバル基準のサステナ情報開示が始まります。その基準が、「SSBJ基準」と呼ばれるものです。金融庁では、2026年度からプライム市場に上場する企業のうち、時価総額3兆円以上を対象に有報でサステナビリティ情報を開示する際に、このSSBJ基準をもとに開示するよう義務付ける予定です。
対象範囲は順次広げていき、2030年代後半にはプライム市場に上場する全企業にSSBJ基準での開示を義務化する方針です。
SSBJ基準は情報開示枠組みの「グローバルベースライン」とされる「ISSB基準」との整合性をもって策定しました。SSBJ基準の大きなポイントの一つが、温室効果ガス(GHG)排出量のスコープ3の開示です。
SSBJ基準では、スコープ3算定を求めています。算定が難解なスコープ3開示にどう対応すべきか、ゲストに招く、高村教授に聞きます。高村教授は環境法に詳しく、複数の政府の委員会の座長を務めております。
ゲスト:

高村ゆかり氏:
東京大学 未来ビジョン研究センター教授
島根県生まれ。専門は国際法学・環境法学。京都大学法学部卒業。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学。名古屋大学大学院教授、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)教授などを経て2019年から現職。ロンドン大学客員研究員(2000〜2001年)。2025年からフランス国立科学研究センター(CNRS)Fellow-Ambassadeur
国際環境条約とその国内実施に関わる法的問題、気候変動とエネルギーに関する法政策などを主な研究テーマとする。東京都環境審議会会長、金融審議会専門委員、サステナビリティ情報開示の基準を策定するサステナビリティ基準委員会(SSBJ)委員なども務める。中央環境審議会会長(2021〜2025年)や再生可能エネルギー買取制度調達価格等算定委員会委員長(2021〜2024年)も務めた。主な編著書に『環境規制の現代的展開』『気候変動政策のダイナミズム』『気候変動と国際協調』など
とき:8月28日(木)12:00~13:00@ZOOM
ゲスト:高村ゆかり氏(東京大学未来ビジョン研究センター教授/SSBJ委員)
参加費用: 無料(SBL会員)/1500円(SBL非会員)
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