UACJ、東海道新幹線の廃材を「再生アルミストロー」に

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記事のポイント


  1. UACJ は、ローソン高輪店で再生アルミ製品を展示している
  2. 同社は再生アルミなどを使った製品ブランド「アルミタススマート」を展開
  3. 店頭では「東海道新幹線再生アルミストロー」などを紹介している

ALmitas+ SMART製品展示の様子

アルミニウム製品大手の UACJ は、次世代型店舗「ローソン高輪ゲートウェイシティ店」の「エシカルエンド」で、「ALmitas+ SMART(アルミタススマート)」 製品を9月30日まで展示している。同ブランドは、再生アルミやグリーン電力由来のアルミ新地金を活用した製品群だ。店頭では「東海道新幹線再生アルミストロー」や「東海道新幹線再生アルミボールペン」などを紹介している。(オルタナ輪番編集長=吉田広子)

展示されている 「東海道新幹線再生アルミ」 は、廃車になった新幹線から不純物を除去して再生したアルミ合金だ。UACJ は、JR東海リテイリング・プラス(名古屋市)やアサヒユウアス(東京・墨田)と協働し、東海道新幹線再生アルミを原料にした製品開発を行っている。

この再生アルミを使ったストローが 「東海道新幹線再生アルミストロー」 だ。飲み口は新幹線の先頭車両をモチーフにしたデザインで、冷たい飲み物を飲むとアルミならではのひんやりとした感触を楽しめる。

ストローには、マスバランス方式で新幹線廃材由来のリサイクルアルミを60%配合し、製造過程では100%再生可能エネルギー由来の電力を使用した。

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東海道新幹線再生アルミストロー

同じく廃車になった東海道新幹線のアルミを活用した 「東海道新幹線再生アルミボールペン」 もローソンの店頭で展示されている。本製品は、JR東海リテイリング・プラスのパーサーが「自分の乗務で使いたいボールペン」をテーマに意見を出し合い、製品化した。

UACJグループは、持続可能な社会の実現に向け、アルミニウムの特性を活かした技術開発を通じて、「素材+α」の価値提供を継続していくとしている。

ローソン高輪ゲートウェイシティ店は、次世代型店舗 「リアル×テック ローソン」 の1号店だ。「未来のコンビニ」と位置付け、リアルな店舗と KDDI の通信・テクノロジーを融合させ、新たな顧客体験の創出を目指している。

同店の エシカルエンド では、「サステナブル・セレクション」 選定商品を月替わりで展示している。

yoshida

吉田 広子(オルタナ輪番編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。2025年4月から現職。執筆記事一覧

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