記事のポイント
- サステナ情報開示に真面目に取り組む企業ほど「横並びの壁」にぶつかる
- その結果として、どの企業も似通った金太郎飴のような開示に
- ディファレントなマテリアリティが、企業価値の向上につながる
近年、サステナ情報開示の規制が強化されていますが、真面目に取り組む企業ほど、「横並びの壁」にぶつかってしまうことが少なくないです。他社のベンチマークを意識し過ぎてしまうと、結果として、どの企業も似通った金太郎飴のような開示になってしまいます。「横並びの壁」の乗り越え方を説明します。(トーマツ 非財務・サステナビリティ保証統括部パートナー=小口誠司)
昨年11月27日のオルタナSBLセミナーで登壇の機会を頂きました。この企画にかかわってくださった皆様、ご意見をくださった皆様に深く御礼を申し上げます。
当日は「サステナビリティ経営の現在地」というテーマで議論をさせていただきましたが、会場の空気や事後のアンケートから、皆様が現場で抱えておられる「熱気」と、それゆえの切実な「悩み」を感じました。
特に多く寄せられたのが、「マテリアリティについて他社との違いをどう出せばよいのか」「社内にマテリアリティの意義をどう伝えればよいのか」というお声です。真面目に取り組むほど、同業他社と横並びになる壁にぶつかってしまう。そんな皆様の葛藤に、私自身も共感いたしました。
本稿では、セミナーでも反響をいただいた「マテリアリティの特定」について、当日の議論を振り返りつつ、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
■ESGバブルから「ESGリアル」へ
■削ることで企業の輪郭が際立つ
■マテリアリティは「未来への宣言」

