記事のポイント
- 「2026年世界で最もサステナブルな企業100社」がダボス会議に合わせて発表された
- 日本からはエーザイとリコーの2社がランクインしたが、ここ数年で減少傾向だ
- 1位は化石燃料資産をすべて売却し再エネ専業に転換した独立系電力企業の伊ERG社だった
ダボス会議に合わせて、カナダの調査会社が「2026年世界で最もサステナブルな企業100社(グローバル100)」を発表した。日本からはエーザイとリコーの2社がランクインした。1位は、イタリアの独立系発電企業・ERG社となった。(オルタナ編集部・辻陽一郎)

カナダのメディア・投資調査会社のコーポレート・ナイツ社は21日、「2026年 世界で最もサステナブルな企業100社(グローバル100)」を発表した。毎年、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会「ダボス会議」に合わせて公表している。1位はイタリアの独立系発電会社ERGで、上位3社を欧州企業が占めた。
日本企業では2社が選定された。エーザイが36位(昨年35位)、リコーは87位で昨年51位から順位を下げた。日本企業のランクインは2023年が4社、2025年は3社で、減少傾向にある。
■2026年に重視した指標
グローバル100は、世界有数のサステナビリティ評価の一つだ。売上高が10億ドル以上の世界の上場企業を対象に評価する。2005年から始まり、今年で22回目だ。
2026年は評価手法をアップデートし、サステナブルな投資と収益、および緊急性を重視した「サステナブル収益モメンタムスコア」に焦点を当てた。
1位となったERGは、石油会社から再生可能エネルギー専業企業へ転換し、化石燃料資産をすべて売却したことが評価された。2位のジュエリーメーカーパンドラは、合成ダイヤモンドへの移行や、100%リサイクルした銀と金の活用が上位入りにつながった。
コーポレート・ナイツ社は「ビジネス活動が地球の許容範囲を超えている多くの側面において緊急性が高まっている。今年は改善の勢いとスピードを特に重視した」とコメントした。
■トップ10までの企業一覧
「世界で最もサステナブルな企業」のトップ10は以下のとおりだ。
- ERG/イタリア(昨年18位)
- パンドラ/デンマーク(48位)
- EDPリナババイス/スペイン(38位)
- フルエンス・エネルギー/米国(圏外)
- 台湾高速鉄道/台湾(5位)
- ダヴィータ/米国(圏外)
- リヴィアン/米国(56位)
- ノボネシス/デンマーク(49位)
- オーステッド/デンマーク(9位)
- スズロン・エナジー/インド(圏外)
地域別では欧州の国が上位を占めた。
全体では、100社のうち米国が20社、中国が12社、カナダが9社と北米企業の割合が高い。米国はトランプ政権下でサステナビリティの後退が懸念されるが、ランクイン企業数は昨年の15社から増加している。



