記事のポイント
- 日本へのインバウンド観光客数が過去最多を更新し、4200万人を超えた
- 外国人観光客との交流は、日本の文化や価値観を再発見する機会となり得る
- 「分断の時代」だからこそ、観光産業が持つ社会的価値を見直そう
2025年の訪日観光客数が過去最多を更新し、4200万人を超えた。訪日観光客との交流は、日本の文化や価値観を再発見する機会となり得る。「分断の時代」だからこそ、観光産業が持つ社会的価値を見直すべきだ。(オルタナ総研所長=町井則雄)
2026年が明けて一か月も経っていない中、世界は政治、経済、安全保障、テクノロジーなど様々な分野において緊張や対立が深まり、分断が強まっている。
これらの動きは、国家間の対立や社会の分極化、情報空間における情報の偏向や断絶などが一過性の現象でなく、私たちが構造的な「分断の時代」に足を踏み入れてしまっていることを示している。
人は直接的な接点を持たない存在に対し、断片的な情報やステレオタイプによって理解したつもりになりやすく、対話よりも排除、共感よりも自己正当化を選びがちとなり、時として残酷さを露呈する。
そして、このような相互理解が失われた状態の中では、国際協力は単なる理念にとどまり、実効性を持ち得ないため、SDGsが重視する「パートナーシップ」の基盤そのものを揺るがすこととなる。
■旅がもたらす身体的な異文化理解
■日本人のパスポート取得率は先進国で最低水準に
■観光が人と人、社会と社会をつなぎ直す

