サステナブル・ブランドの作り方 第11回
こんにちは、サステナブルビジネス・プロデューサーの足立です。今回は最近ちょっと話題になっているテレビCMに関連した話題を取り上げたいと思います。
既にご存知の方も多いかと思いますが、とある日本企業のオムツのコマーシャルがSNSで炎上しました。初めての育児に奮闘するママを応援する感動的なCMを意図していたのだと思うのですが、赤ちゃんの世話や家事でてんてこ舞い、すべてを1人でこなすお母さんの姿を見た視聴者からは「ワンオペ育児を推奨するのか!?」と非難ごうごうなのだそうです。
実際このCMではお母さんが1人でなんでもしていて、一瞬「もしかして母子家庭?」と思ってしまうほどなのですが、よく見てみると、父親らしき人の後ろ姿も少しだけ登場します。けれどもそのお父さんや周りの人が、お母さんを助けてくれる状況はなぜかまったく出て来ません。
そして「ママは泣いちゃダメだって思ってた」「ママは強くなきゃダメだって思ってた」という歌詞が流れる中、苦しげな表情のお母さんがポロッと涙を流し、最後に「その時間が、いつか宝物になる」というキャプションが出て終わります。