オルタナ34号(2013年9月30日発売)

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◆今号の表紙
スカーレット・ヨハンソン 1984年、米ニューヨーク生まれ。米国の女優。2004年から国際協力NGOオックスファムの親善大使を務める。2011年9月には、45万人もの難民を抱える世界最大のケニア・ダダーブ難民キャンプを訪問し、紛争や干ばつに苦しむ東アフリカの窮状を訴えた。このほか、環境保護活動やエイズ撲滅活動、米国の低所得者層の食料問題にも取り組んでいる。(写真:Startraks/アフロ)

◆Social Design Gallery
戦争の傷跡「汚染水に咲く蓮」
画家ミローン・ディンは憂う。3歳まで住んだ南ベトナムの沼には美しい蓮が咲くというのに、人が近付けない。そこの水はベトナム戦争以来、ダイオキシンで高度に汚染されたままだ。

◆art
高橋さとみの切り絵ワールド ダイバーシティの未来図
性別や国籍など、さまざまなタイプの人材能力を受容・活用するダイバーシティ経営。大らかな心や人間力を育て、多様な発想力を生み出すことに期待できそうだ。
◆column
オルタナ魂 21世紀のビジネスの「モノサシ」が見えてきた

本誌今号のオルタナパーソン(巻頭インタビュー)は、坂本光司・法政大学大学院教授にご登場頂いた。ロングインタビューでは、切り出しの質問が非常に大切である。私は、坂本先生がなぜ「日本でいちばん大切にしたい会社」のプロジェクトを始められたかをお伺いしたいと思い、次のような質問を用意した。

◆alterna person
坂本光司(法政大学大学院政策創造研究科教授)
企業の最大使命は社員を幸せにすること

『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)で知られる坂本光司教授は、7000社以上の調査を経て、業績が伸びている企業の共通項を見いだした。それは、「人をとことん大切にしていること」。坂本教授は「効率や数字ではなく、社員が幸せになるかどうか。『幸せ軸』で経営判断すべき」と断言する。

◆feature story 1
ダイバーシティ&インクルージョン
D&Iが企業を強くする

人材の多様性を尊重する「ダイバーシティ(多様性)」。多様な人を社会や組織に取り込む「インクルージョン(包摂)」。性別、国籍、宗教、障がいの有無といった個々の違いを尊重することは、企業や組織の競争力を高める。取り組まない企業は淘汰される可能性すらある。

◆feature story 2
マーケティングの基本要素 「4P」「4C」もソーシャル化
日本企業にソーシャルの流れが浸透する中で、マーケティングの基本要素である「4P」「4C」にもソーシャルの視点を取り込む動きが目立ってきた。単に消費者のニーズやウォンツに対応するだけではなく、何らかの社会的課題に取り組んだり、地域との連携を重視したりする動きだ。

◆column
オルタナティブ人間論  田坂広志
人類の知 第七の成熟 「知能の知」から「知性の知」へ
21世紀に起こる「人類の知 七つの成熟」の第七の成熟は、何か。それは、「知能の知」から「知性の知」への成熟である。では、「知能」と「知性」、それは何が違うのか。実は、この二つの能力は、全く違った能力。正反対の能力と言って良い。

エゴからエコへ  田口ランディ
「川内村自由大学」
8月30日から9月1日まで、2泊3日で福島県の川内村に行って来た。第一回目「川内村自由大学」に参加したのは総勢15人。南は九州から北は青森まで、全国各地から集まってきたメンバーは主に私が主催する「ダイアローグ研究会」の参加者である。

◆social innovators
社会イノベーター公志園
「公志園流」社会変革論 野田智義
日本発「共感資本主義」を目指して
公(おおやけ)の意識は社会イノベーターだけが抱くものではない。本来、一人ひとりの心の中に宿っており、多くの人がそれを呼び覚ましたとき、真のソーシャルアライアンスが生まれる。日本型社会イノベーションモデルの確立とその先を目指して、私たちの挑戦は続く。

ETIC.
ETIC.の現場から 鈴木敦子
やりがいを求める若者に自立的に働ける場を
いま、「働くこと」の価値や意味が見直される時代が来ている。特に3・11の震災以降、その傾向は顕著になった。ETIC.(エティック)で実施している「右腕派遣プログラム」では150人以上の若者が東北へ赴いて復興に取り組み、新しいキャリアや働き方を切り開いている。 一方で、多くの20-30代の若者が、「自分は何をするべきなのか」とETIC.のオフィスに相談に訪れる。

日本財団
社会課題とビジネス 町井則雄
消費者の購買意識が変化するなかで
多くの人たちに鮮烈な記憶を残したボルヴィックのCRM(コーズ・リレーテッド・マーケティング)として「1L for 10L」があります。売り上げ1リットルごとに、ユニセフを通じてアフリカ・マリ共和国へ10リットルの水が供給される仕組みで、このプロジェクトは、ここ10年内におけるCRMの認知度としては、最も成功した事例です。

社会起業大学
魂を解き放て! 田中勇一
富士登山に通じる社会起業家への道
英雄と富士山は遠くから見るもの」という言葉がある。私自身、富士山が大好きだ。空気が澄んでいる日に遠くに見える富士山は荘厳で美しい。しかし、いざ富士登山に行くと、そこは石ころだらけの道が続くばかりで、落ちているゴミなどを見ると幻滅してしまう。遠くから見るのと近くで見るのではギャップがある。やはり、富士山は遠くから見るだけにしておく方が良いのだろうか。

◆世界のソーシャル・ビジネス
独の組合制オーガニックショップ、脱原発運動がきっかけに――ドイツ
北ドイツのハノーファーでは、チェルノブイリ事故後の脱原発運動をきっかけに、多くの農家が有機栽培に切り替えた。そこで生まれたのが、組合制オーガニックショップ「ウェンドランド」だ。「良いものを手ごろな値段で提供したい」という思いから、生産者と消費者が組合員となって運営している。
廃材が美しい家具に 震災の傷を癒す――ニュージーランド
シンプルなデザインでありながら、存在感のある、「リキンドル」の家具。その美しい姿からは想像もできないことに、これらはすべて廃材から作られている。カンタベリー地方大震災後、ニュージーランド国内では、家の取り壊しの際に出る廃材が増えている。
カラー展開は62色、米で話題のミネラルコスメ――米国
2004年、米国オレゴン州ポートランドで生まれた本格自然派コスメブランド「アリマピュア」。合成添加物や増量剤、香料などを一切使用せず、顔料にあたるミネラル(無機物)パウダーで作られているのが特徴だ。ファンデーションのカラー展開は62色と豊富で、多くの女性の支持を集めている。
「21世紀型の教育」目指し、公教育の質を上げる――日本
米就職ランキングでグーグルやディズニーと肩を並べる教育NPO「ティーチ・フォー・アメリカ(TFA)」。中高一貫校の体育教師からハーバード大学教育大学院に留学した松田悠介氏は2009年、TFA創設者のウェンディ・コップ氏に出会い、その熱意に感動。日本支部を立ち上げることを決意した。

◆agriculture
農業トピックス  西村ユタカ
日本農業 「常識」と「非常識」の間 徳江倫明
予防の原則ということ ─ネオニコチノイド系農薬問題─

◆forestry
林業トピックス  編集部
「森を守れ」が森を殺す 田中淳夫
木材はやっぱり感性商品!

◆fishery
漁業トピックス  瀬戸内千代
人と魚の明日のために  井田徹治
ワシントン条約なんて怖くない

◆columns
オルタナティブな空間  馬場正尊
「公共」のあり方を問い直す

RtR JAPAN 運営日記  松丸佳穂
パートナーシップの結び方
エコのご意見番  木内 孝
美しい日本を残す為に 3

欧州CSR最前線  下田屋 毅
NGOとの協働が信頼性を高める

オルタナティブな若者たち<新連載>
復興見届ける24歳、東北に移住
大学を卒業してすぐに岩手県陸前高田市広田町に移住した三井俊介さん(24)は、大学時代のボランティア仲間とNPO法人SET(セット)を立ち上げた。若者の力で地方の課題を解決しようと奮闘した日々を送っている。2012年は人口3500人の広田町に56大学から250人を呼び込み、若者と地方がつながる仕組みを構築している。

KIYOの哲学 実践編  南 清貴
秋の味覚、椎茸のピクルスで健康に

エコでヘルシーな食空間  岡村貴子
「100%ロージュース」でデトックス

エシカル・ファッションの旗手たち  生駒芳子
ビーズ・アクセサリーで途上国の女性に仕事を

東京ポタリング  山本修二
小川の面影残る緑道と水辺をつないで狛江市をぐるり

世界のエコホテル巡礼  せきねきょうこ
持続可能な「庭園の中のホテル」

もうひとつの話題作  古賀重樹
故郷の環境破壊、移民監督の真摯な告発
「トラブゾン狂騒曲/小さな村の大きなゴミ騒動」

後書きの余韻
日本は「脱石油社会」を体験中!
『トランジション・ハンドブック』著:ロブ・ホプキンス/訳:城川桂子

オルタナセレクト
アウトドアエコグッズで花鳥風月に酔う

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  • D&Iが企業を強くする
  • 人材の多様性を尊重する「ダイバーシティ(多様性)」。多様な人を社会や組織に取り込む「インクルージョン(包摂)」。性別、国籍、宗教、障がいの有無といった個々の違いを尊重することは、企業や組織の競争力を高める。取り組まない企業は淘汰される可能性すらある。
  • 坂本光司 (法政大学大学院政策創造研究科教授)
  • 企業の最大使命は社員を幸せにすること

2013年9月25日(水)12:58

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