「憲法守れ」集団的自衛権行使容認に反対、官邸前で抗議

■フェイスブックで拡散 1日も抗議予定

抗議行動の呼びかけはフェイスブックで拡散。都内で働く公務員の男性(50代)は「フェイスブックで今日の行動を知った。日本が大きく変えられようとしている。日米安保の下、日本は米国に従属してきた。憲法9条を基盤に自主的外交をすべきだ」と話す。

抗議は夜遅くまで続いた=30日夜、官邸前で
抗議は夜遅くまで続いた=30日夜、官邸前で

やはり「フェイスブックを見て来た」という会社員の女性(30代)は、集団的自衛権の行使容認を急ぐ安倍政権に対して「国民の意思を聞いていない」と危惧する。

「過去の戦争を経たうえで憲法9条があり、だからこそこれまで戦争せずに済んだ。こうした状況は、アジア太平洋戦争の悲惨な記憶が薄れてきているからではないか。日本が戦後、どのように歩んできたのかを今、見直さなければいけない。集団的自衛権も、秘密保護法も、日米原子力協定に基く日本の原発政策も、根は同じと感じる」(会社員女性)

女性が持参したプラカード=30日午後
女性が持参したプラカード=30日午後

千葉県内から来た自営業の女性(40代)は「TURN OFF WAR(戦争を消せ)」「TURN ON DEMOCRACY(民主主義を起動せよ)」と書かれたプラカードを持参。

女性は「もし安倍首相が辞めても似たような人が首相になるだけ。悪口を言って溜飲を下げるのではなく、民主主義を機能させる必要がある。投票率が低くても組織票を固めた自民党が圧勝する小選挙区制は変えなければ。集団的自衛権も、行使に必要な細かい法律をこれから市民が一つひとつチェックして戦争させないようにする努力が必要だ」と話した。

官邸前の抗議行動は1日も夕方5時から実施が予定されている。

官邸前抗議行動

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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