イノベーション4.0 への種【世界を変えるCSV戦略】

■鍵を握るソーシャル・イントラプレナー
しかし、大企業は、イノベーションの創出に向け、組織の階層化、官僚化という課題を解決する方向にあるとは言え、多くの企業では、まだ十分に対応できていません。そこで、第4期のイノベーションの鍵を握るのが、「ソーシャル・イントラプレナー」と呼ばれる人たちです。

ソーシャル・イントラプレナーは、社会問題を解決するビジネスを起業するソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)に対して、企業内にあって、社会起業家の精神を持って、新たな事業や商品開発に取組む人たちです。

社会に対する高い感度、社会問題に対する強い意識を持ち、周囲を巻き込みながら、問題解決に向けて突き進むソーシャル・イントラプレナーの資質を持つ人は、大きな組織であれば必ず存在するはずです。

そうした人たちこそが、組織が抱える課題を乗り越え、社会問題を解決するイノベーションを前に進める鍵を握っています。そうした人たちを見出し、そうした人たちが活躍できる環境を如何に整備できるかが、これからの時代にイノベーションを生み出すためには、極めて重要です。

多くの日本企業では、オープン・イノベーションの受け入れ、意思決定の簡素化、失敗に寛容な組織風土の醸成など、第4期のイノベーションに必要な条件は十分整備されていません。

社会問題がこれからのイノベーションの主たるフロンティアであるという考えも十分に共有されているとは言えません。そうした中で、ソーシャル・イントラプレナーの資質を持つ人たちも不満を抱えながら、埋もれてしまっているかも知れません。

CSV/シェアード・バリューは、社会問題の解決が企業の成長を促すという考え方に立っています。CSV/ シェアード・バリューの考えが広まれば、ソーシャル・イントラプレナーも活躍しやすくなるでしょう。ソーシャル・イントラプレナーに機会を与えれば、少々官僚的な壁が残っていても、それを突破できるようになるでしょう。
 
CSV/シェアード・バリューとイノベーション4.0の考え方を社内に広めていくことは、これからの時代に非常に重要です。社会に対する感度の高いCSR 部門がその役割を担うことは、十分可能ではないでしょうか。

ページ: 1 2

2015年3月20日(金)16:32

ご購読のお申し込み

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑