イノベーションは「ゴミ処理」から

三輪 昭子
愛知学泉大学 准教授
このエントリーをはてなブックマークに追加

ゴミ箱のない街並み

来日した外国人旅行者には、「日本の都市の不思議」としていくつか疑問が必ず生ずるといいます。その疑問について、たまたま偶然、TBS「所さんのニッポンの出番!」で昨年紹介されました。その内容は日本人として生活している私も共感できることで、ずっと不便に感じていたことでした。

外国人が不思議に思うことのひとつは、「ゴミ箱が街に少ないのに、なぜ街にゴミが落ちていないのか」というものでした。確かにゴミだらけ、ゴミ屋敷はワイドショーなどでその映像とともに話題になりますし、眼を覆いたくなるような映像が映し出されることが多いです。

ですが、普段私たちが歩くような街中、あるいは繁華街の中で、舗道がゴミで汚れているので醜悪至極で見るに耐えないという文脈につながりません。ましてや、街が汚れるのは日本の街中にゴミ箱が少ないからだと、いう理由づけは話題になりません。

街中でゴミ箱が少ないことは私もよく思っていましたし、今でもそう思っています。街中のゴミはいっときコンビニのゴミ箱に入れられていたようなことがありました。分別用のゴミ箱が店外にあった頃でした。

その当時のゴミ箱には乱雑にゴミが投入されていて、実に汚かった記憶があります。最近ではコンビニのゴミ箱は店内にあるので、そんなに簡単にゴミを投入できなくなっています。だから、よけいに街を歩いている時に発生するゴミの捨て場所を探してしまいます。

ページ: 1 2 3 4 5

三輪 昭子
愛知学泉大学 准教授
愛知教育大学大学院修了(教育学修士)。愛知県立高校、学校法人河合塾経営の日本語学校勤務後は、大学の講師。現在は愛知学泉大学現代マネジメント学部准教授(ソーシャルマーケティング、公民科教育法担当)。主著は『映画で地球を読むー地球市民のための教養講座』黎明書房、共同執筆の論文に「コーズ・リレイティッド・マーケティング概念の方向性」愛知大学国際問題研究所紀要。コトラーの『GOOD WORKS!』の翻訳チームに参加。

2017年3月17日(金)14:12

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑