環境と経済を両立する有田川町のまちづくり

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有田みかんやぶどう山椒で知られる和歌山県有田川町。2006年に吉備町・金屋町・清水町が合併して誕生したまちだ。同町では地域のエネルギーは地域で創る、分ければ資源、混ぜればただのごみという2つの考えのもと、環境と経済を両立したまちづくりが進められている。(上野山友之)

同町のベースとなる取り組みは合併前まで遡る。旧吉備町では、1998年ごろまでに自治会の協力のもと、道に点々と置いていたごみ出しを自治会管理のステーションへのごみ出しへと移行することができた。この結果、ごみ収集の効率化に加え、ごみの分別精度向上や高品質な資源ごみの確保につながった。さらに、2000年には近畿の自治体で初となる風力発電設備を設置し、まちのシンボルとして親しまれたという(故障により現在は撤去)。

合併後には、資源ごみ収集のマイナス入札化という大きな転機が起こる。それまでは年間約3200万円で資源ゴミ収集運搬処理業務を委託していたが、ステーション化とゴミ分別精度の高さにより、雨濡れが少なく再分別の必要がない資源ゴミが評価され、委託費がマイナスに移行。現在では、年間210万円の収入となっている。これにより削減できた費用を町役場は「低炭素社会づくり推進基金」として、エコな使途に充てるよう、積みはじめた。

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2019年6月12日(水)7:00

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