エシカルは優良顧客戦略:ストライプ石川社長(1)

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――エシカルは「ロイヤルカスタマー」を集めるキーワードになり得るという判断ですね。

石川:その通りです。SDGsがゴールの達成年として定めている2030年には、少なくとも3割程度の国民がSDGsを意識しているはずです。いまの20代前後の若者が30代以降で親になった時、一気に社会は変わると思います。

――2019年の段階では、エシカルを購入動機に持つ顧客の割合はどのくらいでしょうか。

石川:ブランドにもよりますが、古着を扱っている「LEBECCA boutique(レベッカブティック)」ではエシカルを購入動機に持つ顧客は3割に達しています。

古着そのものが「リユース」ですし、ブランド総合ディレクターの赤澤えるがプロダクトへの思いを長文で書いてSNSで発信し、それに共感したロイヤルカスタマーが集まっています。

earth music&ecologyの顧客では、SDGsに関心がある消費者は全体の2%くらいでしょう。ただ、1%未満という期間が20年間続き、この数年で2%に向けて動きだしたという手応えはあります。

SDGsやサステナブルへの意識が特に高いのは「経営層と学生」ではないでしょうか。今後の課題は、30~40代ですね。

近年、「SDGsバッジ」を付けているビジネスパーソンが増えましたが、そのほとんどは経営者で、社長以下の関心は決して高いとは思えません。

実はうちの会社も同じような傾向があります。頭で分かっているだけでは意味がなく、行動を変えないといけないので、劇的に変えるための施策を社内で実施したいと考えています。

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石川 康晴(いしかわ やすはる)
株式会社ストライプインターナショナル
代表取締役社長 兼CEO
1970年12月15日岡山市生まれ。岡山大学経済学部卒。京都大学大学院経営学修士(MBA)。94年、23歳で創業。95年クロスカンパニー(現ストライプインターナショナル)を設立。99年に「earth music&ecology」を立ち上げ、SPA(製造小売業)を本格開始。現在30以上のブランドを展開し、グループ売上高は1,300億円、グループ従業員数は6,000名を超える。中国、台湾、ベトナム、インドネシアなど海外各国への進出も強化しており、国内外の店舗数は1,500店まで拡大。ファッションのサブスクリプションサービス「メチャカリ」や、ECデパートメント「STRIPE DEPARTMENT」、ホテル併設型グローバル旗艦店「hotel koe tokyo」など、最新テクノロジーを駆使したプラットフォーム事業・ライフスタイル事業にも注力。公益財団法人 石川文化振興財団の理事長や、国際現代美術展「岡山芸術交流」の総合プロデューサーも務め、地元岡山の文化交流・経済振興にも取り組んでいる。

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2019年8月21日(水)17:15

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