トヨタほか、HV電池再生事業開始

トヨタ自動車は10月27日、ハイブリッド車(HV)に搭載されたニッケル水素電池をリサイクルする事業を始めたと発表した。電池内のニッケルを取り出し、世界で初めてHV用電池に再利用する。海外での事業展開も視野に入れている。

これまで、HV用電池から回収したニッケルはステンレスの原料として再利用するのが通例だった。リサイクル事業はトヨタのほか、グループ会社の豊田ケミカルエンジニアリング、パナソニックとの合弁会社プライムアースEVエナジー(PEVE)、住友金属鉱山の4社が共同で実施する。

廃車として販売店や解体事業者に持ち込まれたHVから電池を回収する。1台のHVに使われるニッケルの半分が電池用に処理可能で、2010年度は5500台分を再利用する計画だ。(オルタナ編集部=石井孝明)10月29日

4社共同のプレスリリース

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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