新型コロナ、危機のミニシアター支援1日で5千万円

新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で閉館の危機にある小規模映画館(ミニシアター)を守ろうと13日、映画監督らが中心となりクラウドファンディングで支援を募る「ミニシアター・エイド基金」を立ち上げた。目標金額は1億円で、開始1日で5千万円を超えた。集まったお金は基金が支援する全国78のミニシアターへの緊急支援に充てる。この基金に関連し、政府にミニシアターへの損失補填を求める署名は5万筆が集まっている。(堀理雄)

「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」は、クラウドファンディングサイト「モーションギャラリー」を通じて行われている

基金は、インターネット上で支援を募るクラウドファンディングサイト「モーションギャラリー」を通じて実施。寄付支援者は、将来安全に外出できるようになった時に各劇場で使用できる「未来チケット」や、インターネット配信を通じて作品を鑑賞できる「サンクス・シアター」などの特典を選べる仕組みだ。

発起人の一人である映画監督の深田晃司氏は、「日本中にあるミニシアターは、映画文化の多様性を支える存在。映画を通じて様々な文化や価値観に触れることは、多様性ある社会や民主主義にとって重要だ。本来は国の文化予算のなかで緊急時のセーフティネットがなされているべきだが、それが十分でないなか、手の届くところから動かなくてはという思いで進めている」と話す。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府は4月7日に東京都など7都府県に緊急事態宣言を発令。7都府県は13日までに、映画館を含む幅広い業種で休業要請することを決めたが、国は事業者への休業補償は行わず、売り上げが激減した一部事業者を対象に上限付きの給付金交付を進める方針だ。

13日に行われた「ミニシアター・エイド基金」発足会見は、インターネット上でライブ配信を行うメディア「DOMMUNE」を通じて実施。基金に参加する全国のミニシアター支配人らが中継で、運営危機に陥っている劇場の状況を伝えた。

東京と京都で計3つのミニシアターを運営するアップリンクの浅井隆代表は、「3月下旬以降お客さんが8~9割減り、(映画館を)開けたとしても赤字の状態のなか、休館せざるを得なかった。家賃やスタッフの人件費などは休館しても継続してかかってくる」と訴える。

愛知県名古屋市にあるシネマスコーレの坪井篤史副支配人は、「4月1日の『映画(割引サービス)の日』も、朝の上映で客はゼロ。制作者による舞台挨拶も実施が難しい状況。13日以降休館せざるを得なかった。もしこのまま3か月休館が続けば、閉館に追い込まれる」と話した。

■劇場継続に向けて続く努力

ページ: 1 2 3

2020年4月14日(火)11:20

ご購読のお申し込み

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑