ケニアの貧困層に小口融資、事業拡大を支援

社会課題を解決するビジネスアイデアを披露する「みんなの夢AWARD10」が3月26日に開かれた。ファイナリスト6人がプレゼンテーションを行った結果、グランプリにはケニアの貧困層にマイクロファイナンスを提供する小林嶺司さん、準グランプリには「シニア世代が当たり前に働く社会」を目指す廣川絵理花さんが選ばれた。

■小規模事業者に1000円から融資

グランプリに選ばれた小林嶺司さんは、ケニアからオンライン動画で参加した

グランプリに選ばれた小林嶺司さんは、東アフリカにあるケニアに移住して1年になる起業家だ。失業率が40%に上るケニアで、お金を借りられない小規模事業者に1000円から融資するマイクロファイナンスを手掛ける。

小林さんは20歳のころ、バックパッカーとしてアフリカを横断し、アフリカの活気や人柄の良さに魅せられた。一方で、だまされることも多かった。

その背景には、銀行が貧困層にお金を貸すことを禁止していたため、誠実に事業をしている人でも融資を得られずに損をし、貧困の連鎖が続くという現状があった。小林さんが出会った服の行商をしていた23才の男性は、朝から晩まで働いても月収は5000円。ケニアの平均月収4.5万円と比べても低かった。

そうした現状を知り、小林さんはマイクロファイナンス事業を開始。貧困層に1000円から事業融資している。事業者は融資を返すことで信用が蓄積され、さらに大きな融資を得られるようになる。すでに美容師やキオスクオーナーなど637人に小口融資を行い、返済率は99.1%に上っているという。

小林さんは「まじめに働いている人が得をする社会にしたい」と意気込みを語る。

■「生涯現役」が認知症予防にも

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2020年4月14日(火)22:13

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