「志」を求める若者たち(16) 英会話事業で貧困を救う――ワクワーク・イングリッシュ

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フィリピンの貧困を見逃せず、貧困の再生産を防ぐ事業を始めた女子大生がいる。現地の大学生を雇うことで、ストリート・チルドレンの通学を可能にした社会事業戦略とは。(聞き手・今一生)=文中敬称略

山田貴子(25歳) 慶應義塾大学政策メディア研究科社会イノベータコース在籍。株式会社ワクワーク・イングリッシュ代表。NEC社会起業塾第8期生

(本誌からの続き)

――事業を今後増やすにしても、どんな事業が見込めますか。

山田貴子氏

山田 たとえば、日本人のスキルの高い美容師と協働できれば、そのスキルをフィリピンの若者に教えることで、路上でも稼げる仕事が一つできますよね。

企業と提携して島内の雇用を拡大することで、若者たちの道を共に切り開いていきたいので、コラボできる企業をたくさん求めています。

――学生などの若い世代に望むことは。

山田 ワクワークの社会的成果を可視化できるようなフィールドワークを一緒にやろうよ、って言いたいです。

私自身、大学時代にフィリピンで援助の矛盾を感じて、「援助する・される」の関係を壊して、路上にいる子どもたちに早く人権と尊厳を与えたいと思いました。

「そのためにはどうしたらいい?」「ODAやNGOの援助大国なのにどうして改善されないの?」…といった想いからワクワークは生まれました。

週末の孤児院での英語レッスンの様子

生まれた場所が違うだけで、彼らは生まれながらに背負った不利な要因によって生まれながらに人生の道を決められてしまっているけど、それでいいのかな?

そんな状況でも、路上にいるこどもはエネルギッシュで優しくて、一生懸命。彼らの「ぼくらにだってできる!」という想いをつぶしてしまう社会はおかしいって。

だから、私たちワクワークは対等な関係で持続可能なビジネスを通して、この路上の子どもの問題に関わっていこうと決めました。

私たちのビジネスの仕組みなら、5年後には路上の子どもの問題解決を10倍加速できます。ぜひ、現地で一緒にわくわくしましょう!

――そのためにも、英会話レッスンの質は高くなくてはなりませんね。

山田 弊社の講師は、第二公用語(母語の次に習得する言語)として英語の教授法をマスターしたフィリピン人を採用しています。彼ら自身が英語を習得した経験を持っていることから、顧客の課題をより深く理解することができ、適切に指導できる英語学習のスペシャリストとしてレッスン講師を務めています。

ただ英語を教えることを目的とするのではなく、顧客それぞれの目的を共有し、理解し、その目的を達成することをミッションとしています。

英会話講師として働いているフィリピンの奨学生

私たちの英会話レッスンは人材育成会社が監修し、顧客の入会時にまずチェックアップシートやレベルテストを活用して「英語を学びたい目的・目標」をしっかり共有し、毎回のレッスンでもお客様のニーズやレベルに合わせて講師からコースデザインのアドバイスを行うことで、しっかり成長をサポートさせていただきます。

ワクワーク・イングリッシュでは、本会員登録の前に50分間の無料体験レッスンをご用意しています。24時間いつでも、ウェブ予約システムから、自分に合ったスケジュールでレッスンの予約が可能です。

ぜひ気軽に、レベルテストも兼ねた無料体験レッスンをお試しください。初級者から上級者までが「学ぶ楽しさ」と「使う喜び」を実感できるワクワクサービスをご提供させていただきます。

――最後に、山田さんが仕事の中で救われる思いがするのはどんな時ですか?

山田 やっぱり、フィリピンの人たちの性格が明るくて、一緒に挑戦していてわくわくするってことでしょうか。日本の企業の方が視察に訪れると、「うちの社員をここ(ワクワークの現地オフィス)に研修に来させたい。楽しんで仕事をしているから」と言ってくれます。

――フィリピンでは貧困層が人口の40%以上もいるそうですが、世論調査では「とても幸せ」「まあまあ幸せ」と答えた人の合計が約80%とか。そこには圧倒的な格差を感じます。山田さんの事業展開を今後も楽しみにしたいところです。

●株式会社ワクワーク・イングリッシュ
●WAKU-BLOG.
●「ワクワーク・イングリッシュ」の誕生の秘話(YouTube)

2011年1月31日(月)20:01

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