スズキは3月9日、水素燃料電池で走るバイクを2015年までに日欧で発売する方針を明らかにした。補給する水素ステーションの整備が広がれば、アメリカなどでも販売する。発売価格は92万円(8千ユーロ)以下に抑える予定。
このバイクは、排気量125ccのスクーターをベースとした「バーグマン フューエルセル スクーター」。同クラスのガソリンエンジンのバイクの価格は46万円(4千ユーロ)程度。燃料電池と電気モーター、水素タンク、リチウムイオン電池を積む。 最高速度は時速63キロで、一回の水素の充てんで約350キロを走る。
スズキは06年から英企業「インテリジェント・エナジー」と提携しており、このバイクを共同開発した。水素燃料電池スクーターとしては世界で初めて「EU統一形式認証」を取得し、EU領域内での販売ができるようになっている。(オルタナ編集部=石井孝明)2011年3月11日