泊原発、営業運転先送り 地元に配慮

泊原発 (Wikimedia Commons.)

今年3月からフル出力での「調整運転」が続く北海道電力泊原発3号機の営業運転移行について、海江田万里経済産業大臣が10日夜、高橋はるみ北海道知事に「地元の意向は大事で考慮する」との考えを伝えていたことがわかった。報道各紙が伝えた。

海江田大臣は9日、同原発の運転再開について「すでに起動中であり、(ストレステストの1次評価を受ける必要のある)再稼働には当たらない」との政府見解を示していた。営業運転への移行を認める内容で、これに対して高橋知事が同日午後、「今回のやり方は大変遺憾」と地元の頭越しでの政府の対応を批判する事態となっていた。

泊原発の最終検査は10日に終了したが、海江田大臣が一転して地元への配慮を見せる形となったため、11日にも予定されていた営業運転への移行は数日程度先送りされる見通しだ。(オルタナ編集部=斉藤円華)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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