郷原氏「支店長メモの証拠能力高い」

九州電力玄海原発2・3号機の再稼働をめぐる「やらせメール」問題で、九州電力第三者委員会の委員長を務めた郷原信郎弁護士は17日、佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会に参考人として出席した。この中で郷原弁護士は、古川康・佐賀県知事との面談時に九州電力幹部が取った知事発言メモについて「支店長による知事発言メモの証拠レベルは極めて高い。刑事裁判の立証に耐えうる」と語った。

18日に佐賀新聞が報じた。また郷原氏はやらせメール問題について「知事の発言が発端となったこと以外に客観的にあり得ない」と指摘し、古川知事の責任を重ねて強調した。

第三者委員会報告書(部分)。古川知事は発言メモについて「内容を否定できるほど具体的記憶を持っていない」と明快に指摘

この問題で古川知事は当初、「第三者委員会の事実解明を待ちたい」と語っていたが、8月にメモについて「真意と違う」として自らの責任を否定。昨日の特別委員会でも「知事は『辞任は避けられない』と語った」とする郷原氏の証言に関して出席を求められたが拒否した。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年10月18日

九州電力第三者委員会報告書

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..