オルタナ38号(全国の書店で発売中)全ダイジェスト

「林業トピックス」(オルタナS副編集長の池田真隆)では、秋田スギを内装に使ったコンビニが秋田市内に完成したことを伝えています。このほか、俳優の伊勢谷友介さんが小学生と伐採体験に浜松市を訪れたとの記事がありました。

森林ジャーナリストの田中淳夫さんによる「森を守れが森を殺す」では、「自伐林業は、森への愛を深めるか」との見出し。今年6月にNPO法人自伐型林業推進協会が設立されたとのことです。自伐とは、森林所有者が自ら伐採や搬出をして林業を営む形態です。意外と知られていませんが、日本の林業は多くが森林組合などへの委託で、自伐は少ないのです。なぜ自伐が良いのか、詳しくは誌面をご覧下さい。

「漁業トピックス」(オルタナ編集委員の瀬戸内千代)では、豊田通商が近畿大学との提携関係を拡大し、完全養殖クロマグロの量産のため、来夏から種苗センターを稼動することを伝えています。養殖マグロなのに「種苗」とは、少し不思議な表現ですね。

共同通信編集委員の井田徹治さんの「人と魚の明日のために」では、「求められるウナギのトレーサビリティ」との見出しです。グリーンピースによるウナギのDNA鑑定で、アメリカウナギとして売っていたものが実はヨーロッパウナギと確認されるなど、トレーサビリティに大きな問題があると指摘されています。

第三特集「クラウドファンディング、カギはリターン」(オルタナS副編集長の池田真隆)では、日本でクラウドファンディングが急速に浸透するなか、プロジェクトが成功するためには、お金を出す人に、どんなリターンを出せるかがカギになっていることを詳報しています。

建築家の馬場正尊さんの「オルタナティブな空間」は、酷暑の山形が生んだ「冷やし文化」という見出しです。山形の東北芸術工科大学に通うようになって7年目。「冷やしラーメン」(冷やし中華ではない)や「冷やしシャンプー」など、山形独特の冷やし文化を紹介されています。

松丸佳穂さんの「ルーム・トゥ・リード ジャパン運営日記」の見出しは「セルフサービスな社会貢献」。日本支部にスタッフは二人しかいないため、「活動は、気付いた人が自分でアクションを起こして仲間を巻き込む『セルフサービス』が基本」だそうです。

木内孝さんの「エコのご意見番」は、「人類は自然環境の天敵である」。今年も猛威を振るった台風を例に取り、人類は自然環境の一部であり、そうであればこそ、自然環境の法則を理解しようではありませんか--と提唱されています。

「欧州CSR最前線」(在ロンドンCSRコンサルタント・下田屋毅さん)では、「サーキュラー・エコノミー」への転換--という見出しです。「従来の採って、作って、捨てる」という直線的な経済からの転換を推進するもので、欧州を中心に世界に広がっています。特にEUはサーキュラー・エコノミーを推進しており、「欧州2020戦略」にも取り上げられているとのことです。

「オルタナSな若者たち」(オルタナS副編集長の池田真隆)の今回テーマは、「途上国でソーシャル・ビジネス」。カンボジアで教育支援をしている内田隆太さん(東京都市大学4年)、ルワンダでDVD教材による教育改革を進める牧浦土雅さん、ミャンマーでオーガニックハーブティの開発を手掛ける田崎沙綾香さん(ボーダレス・ジャパン社員)の3人を紹介しています。

南清貴さんの「KIYOの哲学」では、さつまいもごはんを紹介しています。見出しは「良質なエネルギーは炭水化物から」です。炭水化物には単純炭水化物と複合炭水化物の二種類があるのですが、単純炭水化物には「砂糖・小麦粉・白米などの精製されたもの」が多いとのことです。そうではなく、サツマイモのような複合炭水化物を取ることを勧めています。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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