記事のポイント
- 花王は香港の投資ファンド「オアシス」からの指摘に真っ向から反論した
- オアシスは花王のサプライチェーン上の課題を問題提起していた
- 花王は「事実に基づかない」とし、取締役会として反対の姿勢を明確にした
花王はこのほど、香港系アクティビストファンドのオアシス・マネジメントが同社の経営やガバナンス、サプライチェーンに関して行った一連の指摘に対し、「事実に基づかない」として真っ向から反論した。特に、同ファンドが会社法に基づき求めた調査者の選任議案について、取締役会として正式に反対する姿勢を明確にした。(オルタナ輪番編集長=池田真隆)

オアシスはこれまで、花王の資本効率やガバナンス体制に課題があると主張してきたが、今年3月にサプライチェーン上の人権・環境リスクへの対応を問題視し、「管理不全の可能性がある」と指摘した。独立した第三者による検証の必要性を訴えるため、臨時株主総会の開催を請求した。
これに対し花王の取締役会は4月8日、「株主提案に対する当社取締役会意見の補足説明」と題した資料を公表した。
同資料では、サプライチェーン管理について既に高度な統制体制を構築していると強調した。同社は「NDPE(森林破壊ゼロ、泥炭地開発ゼロ、搾取ゼロ)」方針の下、方針策定からデューデリジェンス、サプライヤーとのエンゲージメント、モニタリング、情報開示に至るまで一貫した管理サイクルを運用していることを説明した。
■花王「内部統制に重大な不備は認められない」
■調査者の一方的な選任は「独立性の原則と根本的に矛盾」
■エンゲージメントには事実に基づく議論が欠かせない

