記事のポイント
- 今月26日・27日に万博会場で障がい者アート「art bridge」の作品を展示する
- 障がい者アートを中心に多様な感性に触れて理解を促進する「Art to Live」の一環で
- 展覧会では作品展示のほかにアーカイブ映像上映やワークショップなども行う
サラヤが立ち上げを支援した障がい者アート「art bridge」の作品が万博会場で、今月26日・27日に展示される。これは、障がい者アートを中心に多様な感性に触れてもらうことで理解を促進する「Art to Live」プロジェクトの一環によるもの。展覧会では作品展示のほかに、アーカイブ映像の上映やワークショップなども行う。(オルタナ編集部=萩原 哲郎)

展覧会の名称は「アートを社会で活かす」。万博会場の「フューチャーライフゾーン ギャラリーWEST」で実施する。「art bridge」からの展示作品は河野竜司「みどり」や西岡弘治「楽譜 SONATINE」などの7作品。ほかに大阪市内の福祉施設や団体で、アートを介して積極的に他分野とコラボレーションを行っている事例を紹介する。
「Art to Life」では、これまで生きることと表現活動が直結している人たちの作品を現代美術として、PR展示や国際シンポジウム、展覧会などで紹介してきた。大阪府内で障がいのある人の作品調査を行い、作品をウェブサイト上で紹介するArt to Live作品アーカイブも行っている。
今回の展覧会でも、インクルーシブアートの「art bridge」のほかにもコーヒーやファッションなど、障がい者が主となって制作した多彩な作品を展示する。
展覧会では鑑賞ワークショップも各日3回開催する。展示作品やプロジェクトをアートコーディネーターの解説を聞きながら鑑賞することができる。
art bridgeではアート作品の貸し出しを行っており、その利用料の25%を作者であるアーティストに還元している。23年12月の事業開始以来、累計で約50万円を還元しているという。利用する企業からも「1点の絵画で、ワンランク洗練されたオフィス空間に変わり驚きました」と好評を博している。