「大規模木質バイオマスがPM2.5汚染の元凶に」NGOが警鐘

記事のポイント


  1. 木質バイオマス発電の普及にともない木質ペレットの需要が増えている
  2. 北米のペレット生産地ではPM2.5による大気汚染が深刻化している
  3. 「FIT再エネ」としてペレットを輸入する日本企業の責任が問われる

政府がFIT再エネに位置付ける木質バイオマス発電や、GXの一環として進める石炭火力の木質バイオマス混焼を「グリーンウォッシュ」と批判する声が、環境NGOから上がっている。米国の木質ペレット生産地では、工場から出るPM2.5などの大気汚染物質による健康被害が起きている。現地企業は日本向けにペレットを増産する計画で、環境破壊や人権侵害に目をつむったまま輸入を続ける日本側の責任は重大だ。(オルタナ副編集長・長濱慎)

エンビバ社の 工場(ノースカロライナ州) © Peter Stauble、SouthWings
S.Nagahama

長濱 慎(オルタナ副編集長)

都市ガス業界のPR誌で約10年、メイン記者として活動。2022年オルタナ編集部に。環境、エネルギー、人権、SDGsなど、取材ジャンルを広げてサステナブルな社会の実現に向けた情報発信を行う。プライベートでは日本の刑事司法に関心を持ち、冤罪事件の支援活動に取り組む。

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キーワード: #SDGs#バイオマス発電

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