木質バイオマス燃料の生産現場周辺で健康被害広がる

■記事のポイント
①日本の環境団体が、木質ペレット輸入先の米国南部の状況を調査した
②ペレット工場からの騒音や粉塵で、不眠や喘息を訴える住人が相次いでいる
③住人は貧困層や有色人種で、日本のペレット調達が社会的弱者への人権侵害に

バイオマス発電の燃料である木質ペレットの輸入量が急増している。「地球・人間環境フォーラム」など3団体が、日本がペレットを輸入する米国南部の生産現場を訪問。このほど報告会を開いた。木質ペレット工場の多くは貧困率の高い地域にあり、粉塵や騒音などで近隣住民に深刻な健康被害をもたらしているという。(編集委員・栗岡理子)

伐採後、放置されているペレット工場近くの森林(提供:Mighty EarthのRoger Smith氏)
環境にやさしい暮らしを考える

栗岡 理子(編集委員)

1980年代からごみ問題に関心をもち、活動しています。子育て一段落後、持続可能な暮らしを研究するため、大学院修士課程に進学。2018年3月博士課程修了(経済学)。専門は環境経済学です。執筆記事一覧

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キーワード: #SDGs#バイオマス発電

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