■記事のポイント
①日本の環境団体が、木質ペレット輸入先の米国南部の状況を調査した
②ペレット工場からの騒音や粉塵で、不眠や喘息を訴える住人が相次いでいる
③住人は貧困層や有色人種で、日本のペレット調達が社会的弱者への人権侵害に
バイオマス発電の燃料である木質ペレットの輸入量が急増している。「地球・人間環境フォーラム」など3団体が、日本がペレットを輸入する米国南部の生産現場を訪問。このほど報告会を開いた。木質ペレット工場の多くは貧困率の高い地域にあり、粉塵や騒音などで近隣住民に深刻な健康被害をもたらしているという。(編集委員・栗岡理子)