■第74回SBL(サステナブル・ビジネス・リーグ)セミナー
オルタナは12月10日、第74回SBLオンラインセミナーを開きます。企業が従業員のメンタルヘルス対応に取り組む意義について、投資家と産業医の視点から考えます。英国では、企業による従業員のメンタルヘルス対応も、投資家にとって投資の判断基準の一つです。日本でも同じ流れが起きることが予測されています。本セミナーでは、元FTSE Russell アジア・パシフィックのESG責任者である岸上有沙氏とハーバード大学大学院ヘルスコミュニケーション研究室客員研究員/産業医の海原純子氏をゲストに招き、メンタルヘルスに取り組む意義について伺います。

英国ではESG投資の一環として、従業員の「メンタルヘルス」に着目する動きが起きています。そのきっかけは、英国政府が2017年に発表したレポート「Thriving at Work(スライビング・アット・ワーク)」です。
同レポートでは、年間30万人以上の従業員が精神的な理由で離職していることが明らかになりました。このレポートがきっかけで英国内で従業員へのメンタルヘルス対応の重要度が議論されるようになりました。
従業員のメンタル不調は企業の生産性に直結します。企業が従業員のメンタルヘルス対応に投資する効果を可視化する動きとして、ROI(投資利益率)の推定も行われており、投資家も興味を持っています。運用期間がベンチマークも公表しています。
日本でも同じ流れが起きることが予測されています。本セミナーでは、なぜ投資家が企業のメンタルヘルス対応に着目しているのか、企業がメンタルヘルスなどウェルビーイングに取り組む意義を考えます。
ゲストには、ESG投資とサステナブル・ファイナンスに詳しい岸上有沙氏を招きます。岸上氏はFTSE Russell アジア・パシフィックのESG 責任者として、環境、社会、ガバナンス(ESG)を考慮した企業・投資行動への理解促進に従事してきました。
加えて、産業医でハーバード大学大学院ヘルスコミュニケーション研究室客員研究員などを務めた海原純子氏も招きます。海原氏は、英国の運用機関が公表したベンチマークの策定にもかかわりました。メンタルヘルスの専門家として、企業が取り組む意義をお伺いします。
■ゲスト

岸上有沙氏:
2019年4月からEn-CycleS(Engagement Cycle for Sustainability)という自らのイニシアチブの下、サステナブルな投資と経営の好循環に繋がる行動と発信の促進に携わる。その一環として、日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)理事、Arkadiko Partnersシニア・コンサルタント、クロノス・サステナビリティ社でのアジア太平洋地域スペシャリスト、金融庁サステナブル・ファイナンス有識者会議メンバーなどを務める。2007年からFTSE RussellでESGとサステナブル投資に従事し、企業との対話(エンゲージメント)、ESGインデックスやレーティングの開発と管理、及び機関投資家のスチュワードシップ活動の実行に関するサポートを担当。15年から東京を拠点に、アジア・パシフィック地域のESG責任者を務めた。

海原純子氏:
博士(医学)、心療内科医、産業医。昭和女子大学ダイバーシティー機構客員教授、東京慈恵会医科大卒業。東京で女性のためのクリニックを開設(1984~2007年)、厚生労働省健康大使(2007~2017年)、ハーバード大学ヘルスコミュニケーション客員研究員(2008~2010年)、日本医科大学特任教授(2013~2023年)。
日本ポジティブサイコロジー医学会理事、2013年復興庁「心の健康サポート事業」統括責任者として活動、被災地の調査論文で2016年日本ストレス学会賞受賞。読売新聞「人生案内」回答者。毎日新聞日曜版・ヤフーニュース・時事メディカルに連載『いい気分の作り方 困難な時代の心のサプリ』『大人の生き方、大人の死に方』(毎日文庫)ほか。
とき:12月10日(水)12:00~13:00@@オンライン(ZOOM)
参加費用: 無料(SBL会員)/2750円(SBL非会員) *SBLへの登録はこちら
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