■第65回SBL(サステナブル・ビジネス・リーグ)セミナー
オルタナは1月31日、SBL(サステナブル・ビジネス・リーグ)オンラインセミナーを開きます。すでに脱炭素は主要な経営課題の一つになり、事業構造の変革に取り組む企業は増えています。目指すゴールは脱炭素で共通していますが、ゴールへの到達の仕方が問題です。1.5℃目標とカーボンニュートラルの違いやオーバーシュートしない1.5℃目標の重要性など、社会全体の持続可能性を考慮した脱炭素経営を考えます。
政府は昨年末、温室効果ガス(GHG)削減目標(NDC)の素案をまとめました。2035年度に2013年度比でGHG排出量を60%削減するという目標です。この削減目標は、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5℃以内に抑える「1.5℃目標」を目指す一環ですが、「オーバーシュート」の可能性があります。
オーバーシュートとは、一時的に1.5℃の超過を許容する考えです。1.5℃を超えますが、CO2を吸収し、地中に埋め込む技術などを使い、1.5℃まで下げます。ただし、このようなCO2除去技術はまだ確立しておらず、コストもかかります。さらに、1.5℃の超過を許容するので、その間に気候変動の深刻さは増します。
社会全体の持続可能性を考慮した脱炭素経営とはどのようなものか。この領域に詳しい、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)の松尾雄介・ビジネスタスクフォース プログラムディレクターをゲストに招きます。松尾氏は、政府に脱炭素領域の政策提言を行う日本気候リーダーズ・パートナーシップ事務局(JCLP)の事務局長も務めます。
とき:1月31日(金)12:00~13:00@ZOOM
ゲスト:松尾 雄介氏(公益財団法人 地球環境戦略研究機関ビジネスタスクフォース プログラムディレクター/日本気候リーダーズ・パートナーシップ事務局長)
参加費用:オンライン参加費: 無料(SBL有料会員)/1500円(SBL無料会員)
*有料記事も読み放題のSBL有料会員(月額990円)へのお申込みはこちら
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松尾 雄介(まつお・ゆうすけ)氏
公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES) ビジネスタスクフォース ディレクター/JCLP 事務局長
株式会社三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)、投資顧問会社でのESG専門リサーチャーを経て2005年より現職。2005年ルンド大学(スウェーデン)産業環境経済研究所修士課程修了(環境政策学修士)。 気候変動と企業の関わりについて一貫して研究、および実践活動を実施。日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)の事務局長を務めるほか、RE100アワード審査員、複数のグローバル企業の気候変動アドバイザーなども務める。受賞歴:2010年度 エネルギー・資源学会 第14回茅奨励賞、環境省 第9回、第11回NGO/NPO・企業環境政策提言 最優秀賞など多数。主な著書に、「脱炭素経営入門(日本経済出版社)」がある。