その結果、すでにアニマルウェルフェアに関する方針(考え方を含む)を持つ企業は、味の素、伊藤ハム、明治、雪印メグミルクの4社だった。キユーピー、日清食品、丸大食品の3社は「検討している」。エスフーズ、ハウス食品の2社はアンケートそのものに回答しなかった。
ケージフリーに関しては、味の素と日清食品が「検討している」。妊娠豚用ストール廃止に関しては、プリマハムのみが「取り組んでいる」と回答し、味の素、伊藤ハム、日清食品、丸大食品は「検討している」とした。
アニマルウェルフェアの領域で、日本ではまだ目立った動きは少ないが、国際社会の目は厳しい。BBFAW(畜産動物福祉に関する企業のベンチマーク)は2019年2月、グローバル企業150社に対する評価を発表した。評価対象になったイオン、セブン&アイ、日本ハム、明治ホールディングス、マルハニチロの5社は、いずれも最低ランクに格付けされた。