「動物福祉」が企業リスクに

■オルタナ67号特集「サステナビリティメガトレンド2022」
「アニマルウェルフェア」(動物福祉)が企業リスクとして認知され始めた。世界各地で、採卵鶏(さいらんけい)のケージ飼いの段階的廃止が進み、世界2200社以上が「ケージフリー宣言」を行った。日本企業はどのように動物福祉に向き合えば良いのか。(オルタナ副編集長=吉田広子)

動物福祉とは「人が動物を利用する上で、動物の人道的扱いを『科学的』に実現するもので、動物本来の生態・欲求・行動を尊重する」という考え方だ。

この動物福祉に反する飼育方法として、よく知られているのが、卵を産む採卵鶏の「バタリーケージ」だ。ワイヤーでできた金網に鶏を複数羽入れ、それを段状に重ねて飼育する方式だ。

本来、隠れて卵を産みたい採卵鶏にとって強いストレスになるだけでなく、身動きの取れない狭いケージ内で羽や足を骨折することも多い。

吉川元農相起訴の背景にバタリーケージ問題

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yoshida

吉田 広子(オルタナ副編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。執筆記事一覧

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