■スポーツで繋がったコミュニティに届ける
昨年SDGs(持続可能な開発目標)への参画を表明したサッカーJリーグの浦和レッドダイヤモンズは、動画を通じたファンサービスだけでなく、ウイルス対策に関する情報共有や啓発活動を行っている。
バスケットボールBリーグの「アースフレンズ東京Z」は、ユニフォームの生地を使ったオリジナルマスクや、ソーシャルディスタンスを表現したTシャツの販売を開始。こうした啓発グッズを通じて、クラブチームのビジネスを継続するとともに、社会貢献活動の一つとして、ファンとの対話を続けている。
プロチームが持つ「スポーツで繋がったコミュニティ」に対する影響力は絶大で、ビジネスという視点だけでなく、チームはそこに集う人々の安全を願い、その社会的影響力に基づく責任として、社会貢献活動を行っている。
スポーツの社会的責任に詳しいSport For Smileの梶川三枝氏は、「欧米のスポーツ事業者は、信頼を得るための手段として『社会的責任活動』に力を入れている」と説明する。
DeNAをはじめとしたこうした一連のスポーツチームのフィランソロピー活動は、企業・組織としてのポジティブ・インパクトを最大限にする機会になりそうだ。
1 2