記事のポイント
- Shift C(シフトシー)が国内90のコスメブランドの「エシカル度」を評価した
- 温室効果ガス排出量や動物実験の有無など42項目で評価した
- 同サイトではサイトユーザーから評価してほしいブランドも受け付けている
国内外のファッションブランドなどの「エシカル度」を評価するShift C(シフトシー)はこのほど、国内90のコスメブランドのエシカル度を評価した。「温室効果ガス排出量」や「動物実験の有無」「トレーサビリティ」など42項目で評価した。同サイトではサイトユーザーから評価してほしいブランドも受け付けている。(オルタナ輪番編集長=池田真隆)

シフトシーは2025年8月14日、約90の国内コスメブランドなどのエシカル度を評価したと公表した。シフトシーは、「社会課題をオモシロく解決する」を掲げるUPDATER(アップデーター、東京・世田谷)が運営するサイトだ。
サステナビリティ要素を企業理念に掲げる企業は増えてきたが、同時にサステナビリティ関連の情報も増え、消費者は「何を信じて選べばよいか」分からなくなっている側面もある。そこで、シフトシーでは、オーストラリアにある世界最大規模のエシカル評価機関「Good On You(グッドオンユー)と連携した。
シフトシーはグッドオンユーと連携することで、各ブランドのエシカル度を客観的に評価できるようにした。「温室効果ガス排出量」や「包装・パッケージ」、「詰め替えサービス」「動物実験の有無」「トレーサビリティ」など42項目で評価した。
サイトでは、無料で各ブランドの評価を見ることができる。例えば、P&Gのブランド「SK-Ⅱ」やKOSÉの「SEKKISEI / 雪肌精」、I-neの「botanist」は5段階中2番目。各ブランドの評価の理由も丁寧に掲載されており、消費者がエシカルなブランドを選ぶ際に参考になる。
シフトシーで法人・ブランドサービスを担当する山浦誉史氏は、「『クリーンビューティー』と謳われる環境・社会配慮型のビューティー製品やブランドが広まっていて、2030年にはその市場規模は210億米ドル(約3.1兆円)を超えるともされています。この市場が及ぼす環境や私たちの生活への影響は決して小さくありません。普段何気なく使用しているビューティー製品のブランドを改めてよく知り、よく選ぶことで、身体的な美しさだけでなく、自身の消費の在り方もより美しく輝けると考えています」と話した。