英化粧品ブランドLUSH(ラッシュ)は6月1日、アジア最大規模の旗艦店「LUSH 新宿店」をオープンした。限定商品含め1200種以上の商品が並ぶほか、花の販売サービス「ラッシュフラワー」を開始した。100%国内生産とオーガニックにこだわり、ラッシュのバイヤーが生産者から直接仕入れて販売する。(オルタナ副編集長=吉田広子)
ラッシュは「ナチュラル」(自然)「フレッシュ」(新鮮)「ハンドメイド」(手作り)にこだわり、動物実験を行わないなど、エシカル(倫理的)な商品づくりを続けてきた。
新宿の新店舗では、スキンケアやヘアケア、ボディケア、マウスケアなど合計500種以上の限定化粧品アイテムを取り揃えた。バッグやTシャツ、フラワーブーケや鉢物、本、Lush Partyなどの商品やサービスも含めると合計600種以上、定番商品も含めると1200種以上になる。
花の販売サービスであるラッシュフラワーは、英国のLUSH リバプール店に続き2店舗目の展開。ラッシュのバイヤーが100%国内生産された花を生産者から直接仕入れ、市場を介さずに店舗に直送し、生命力豊かな花や鉢物、苔玉などを販売する。苔玉は障がい者施設のサポートによって成形される。
日本では、花に使用する農薬の使用量に制限がないという。99%が農薬使用の日本の花き産業の中で、ラッシュは1%のオーガニックフラワー生産者からできる限り直接旬の花々を仕入れ、生産者コミュニティーの支援につなげたい考えだ。さらに猛禽類の鳥、サシバ保護の活動地である三浦半島で採れた野花を使用した「リジェネレイティブ(再生可能な)ブーケ」も販売する。
「デジタルパッケージ」の導入でパッケージの削減も進める。自社開発した「Lush Labs アプリ(ラッシュ ラボ アプリ)」を使って商品をスキャンすると、AI(人工知能)のマシーンラーニング機能により、商品の詳細情報を閲覧できる。これにより商品情報を表示するパッケージがいらなくなる。
4階にはスパフロアを設け、8月下旬からトリートメントサービスが開始する予定だ。