ドイツ市民電力「シェーナウ」の女性社長に欧州最高額の「環境賞」

ウーズラ・スラーデクさんとシェーナウのソーラー発電 (C) DBU/Patrick Seeger

欧州最大の賞金総額を誇る「ドイツ環境賞」の授与式が27日に行われた。母親であり環境起業家でもある女性2人に総額50万ユーロ(約3700万円)が、ヨアヒム・ガウク連邦大統領から授与された。(ベルギー在住環境ジャーナリスト=川崎陽子)

一人は、日本でも各地で上映されてきたドキュメンタリー映画「シェーナウの想い」で有名なウーズラ・スラーデクさん(67)だ

1986年のチェルノブイリ原発事故後、5人の子を持つスラーデクさんは「核のない未来のための親の会」を結成し、地道に人々の支持を集めていった。

1994年には市民参加のシェーナウ電力会社を設立し、1999年からは100%原発を使わない自然エネルギー主体の電力を供給している。

yokokawasaki

川崎 陽子・ドイツ

欧州から主にドイツ語圏の情報、基本的人権を脅かす放射線被ばく問題を発信。専門分野の通訳・翻訳にも従事。
横浜国立大学卒業後、日本企業研究職、米国企業技術職を経てドイツに留学。アーヘン工科大学で応用工学修士(環境学・労働安全)修了。 ブログ:http://ecoyoko-archive.seesaa.net/https://ecoyoko.fc2.net/ 執筆記事一覧

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