「(新)CSR検定3級試験 想定問題と解説」を発表しました

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特定非営利活動法人企業社会責任フォーラム、公益財団法人日本財団、株式会社オルタナが共同で運営する(新)CSR検定委員会は、2014年12月4日、(新)CSR検定3級試験 想定問題と解説を発表しました。全文を下記に掲示いたします。

◆本試験(2015年3月8日)の詳細はこちらから
◆公式勉強会(全国11都市)の詳細はこちらから

◆公式テキスト:「新CSR検定3級」(発行元オルタナ、1400円税別)
※ CSR検定3級は、公式テキスト内のすべてのコンテンツ(コラムを含む)が対象です

主催:NPO法人企業社会責任フォーラム、公益財団法人日本財団、オルタナ

お問い合わせ:株式会社オルタナ☎03-6407-0266 kentei(a)alterna.co.jp

(新)CSR検定3級試験 想定問題と解説

<想定問題全文一括PDFダウンロードはこちら

(新)CSR検定委員会
2014年11月作成

■問題1
日本におけるCSRの歴史的背景に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

ア. 安土桃山時代に「勤勉は仏行」と唱えた鈴木正三が、日本の職業倫理思想の源流といわれている
イ. 二宮尊徳の「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」という思想など、江戸時代の経済社会でも古くから職業倫理思想とその実践が伝えられてきた
ウ. 「論語と算盤」における渋沢栄一の道徳経済合一説や松下幸之助の「営利と社会正義の調和」などは、今日の企業経営にも継承されている
エ. 1950年代からの公害問題への対応は、CSRとの関連性は非常に低い

正解・・・エ
解説: この問題はチャプター1-1「CSRの歴史的背景」からの出題です。ア、イ、ウは9ページ2-4段落目にある通りで適切。エは1950年代からの公害問題への対応は日本の現代におけるCSRの歴史の特色との記述が9ページ4段落目にあります。

■問題2
日本企業におけるCSRの現況に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

ア. 日本企業におけるCSRは、10年ほど前に欧米から「黒船」のように突き付けられたものである
イ. CSRは、企業が社会からの評価を得るために必要なものとされている
ウ. 日本企業では「経営とCSRは別物」と考えられており、業績を上げるためにCSRが必要だと考える経営者はいない
エ. 日本では「当社は適切な利潤を上げ、税金を納めている。それがCSRだ」と言う経営者がいるが、確かに法的な義務である納税さえ行っていれば、それだけでも社会的責任は十分に果たされているといえる

正解・・・イ
解説: この問題はチャプター1-2「日本企業におけるCSRの現況」からの出題です。アは12ページにある通り、「黒船のように突き付けられた」のではなく、企業の不祥事とSRIの浸透が背景です。イは正解。ウは13ページ4段落目にある通り、「業績を上げるためにも、CSRが必要だと考える経営者は着実に増えています」。エは13ページ3段落目にある通り、納税は法的な義務であり、それだけでは社会的責任を果たしているとは言えません。

■問題3
世界のCSRをめぐる動きに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

ア. 欧米企業のCSR活動を振り返ると、NGO/NPOや地域社会などのステークホルダーが密接に関わってきている
イ. NGO/NPO は市民活動であるため、その影響力は限定的で大企業の行動を変えるような大きな脅威となるようなことはない
ウ. 1995年、大手国際石油会社は北海油田の石油採掘用大型施設を海洋投棄しようとしたが、国際NGOの反対運動や欧州各地での消費者の製品不買運動等が起こり、海洋投棄は断念することになった
エ. 1997年、米国スポーツメーカーの委託する東南アジアの工場において、低賃金労働や劣悪な環境での長時間労働、児童労働、強制労働などが発覚した。米国のNGOなどがこのメーカーの社会的責任を批判し、世界的な製品不買運動も発生した

正解・・・イ
解説: この問題はチャプター1-3「世界のCSRをめぐる動きとは」からの出題です。
アは、14ページ3段落目にある通り、ウは15ページ2-3段落目にある通り、エは15ページ5-7段落目にある通り、それぞれ適切です。イは、この章で触れたシェルやナイキなどへの影響力を考えると不適切な表現と言えます。

■問題4
CSRの取り組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

ア. CSRは、社会の状況及び企業の業態等によって取り組むべき内容は異なってくるので、他企業の取り組みをただまねるだけでは十分ではない。
イ. CSRは、社員の理解やモチベーション、それらを支える社内コミュニケーションなどが重要である
ウ. 大企業に対する社会からの期待は大きく、厳しく見られるが、CSRについては法を守り、売れる商品を作るだけで十分とされている
エ. 中小企業では、CSRについて地域や得意先などを絞り込み、ターゲットに合わせた取り組みをすることにより、経営上の効果を上げているケースがある。

正解:ウ
解説:この問題はチャプター1-4「からの出題です。大企業と中小企業のCSR」からの出題です。アは16ページ2段目にある通り、イは17ページ3段落目にある通り、エは17ページ4段落目にある通り、それぞれ適切です。ウは、16ページ4段落目「大企業は、法を守るだけ、売れる商品を作るだけでは不十分」とある通り、不適切です。

■問題5
企業のコンプライアンスの姿勢に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。

1. 関係法令を遵守することは、企業の最低限の義務である
2. 企業は、ルール、約束、法律などに従うだけではなく、関係者の願いや要請などに対応することが重要である
3. 不祥事が発生するとその企業への信頼や信用は一気に失われてしまうため、未然に防止することが重要である
4. コンプライアンス体制の構築に向けて、社内規則や業務マニュアルなどの社内規範を整備し、実行することも重要である

ア. 1つ
イ. 2つ
ウ. 3つ
エ. 4つ

正解・・・エ
解説:この問題はチャプター1-5「コンプライアンスの本質」からの出題です。1は20ページ5段落目にある通り、2は21ページ2段落目にある通り、3は21ページ3段落目にある通り、4は20ページ6段落目にある通り、それぞれ適切です。よって答えはエの4つとなります。

■問題6
CSRレポート等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

ア.  CSRレポートは、企業のCSR活動を分かりやすく取りまとめ、開示するものである
イ.  CSRレポートは、第三者機関の認証を得る必要がある
ウ.  社員が自社の企業活動およびその意義について理解を深めるためにCSRレポートが活用されることもある
エ.  CSRレポートはESG(非財務)情報の開示を担う重要な報告書である

正解・・・イ
解説:この問題はチャプター1-6「企業のCSRレポートの役割と現状と課題」からの出題です。アとウは22ページ1段落目にある通り、エは23ページ1段落目にある通り、それぞれ適切です。イについては、CSRレポートは第三者機関の認証を得る必要はないので不適切です。

■問題7
ISO(国際標準化機構)の規格ISO26000に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

ア. 第三者機関の認証を経て、ISO26000の認証が付与される
イ. 企業だけでなく、労働組合やNGOなどの幅広い組織を対象としている
ウ. 7つの中核主題は、「組織統治」、「人権」、「労働慣行」、「環境」、「公正な事業慣行」、「消費者課題」、「コミュニティーへの参画及びコミュニティーの発展」である
エ. ISO26000は、組織の社会的責任に関する国際規格である

正解・・・ア
解説:この問題はチャプター1-7「ISO26000とは何か」からの出題です。イは24ページ3段落目にある通り、ウは25ページの表にある通り、エは24ページ1段落目にある通り、それぞれ適切です。アについては、ISO26000に第三者機関の認証はないので、不適切です。

■問題8
国連グローバル・コンパクトに関する次の説明のうち、最も不適切なものはどれか。

ア. 国連グローバル・コンパクトの活動は、国連レベルの活動はなく、各国ごとの活 動に委ねられている
イ. 国連グローバル・コンパクトは、企業を中心とした様々な団体が、責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みづくりに参加する、という自発的な取り組みである
ウ. 国連グローバル・コンパクトに参画する企業等は、人権・労働・環境・腐敗防止の4分野にわたる国連グローバル・コンパクトの10の原則を支持し、実行に移すことが求められており、この10原則に関する取り組み状況についての報告書を年1回提出することが義務付けられている
エ. 人権に関する原則において、企業は、自らが人権を侵害しないことのみならず、人権侵害に加担することもないようにすべきだとされている

正解・・・ア
解説:この問題はチャプター1-8「国連グローバル・コンパクトとは何か」からの出題です。イは26ページ2段落目にある通り、ウは26ページ7段落目にある通り、絵は27ページの表にある通り、それぞれ適切です。アについては、国連のグローバル・コンパクトオフィスがイニシアチブを運営しており、不適切です。

■問題9
社会的責任投資に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

ア. 社会的責任投資とは、年金基金・金融機関・個人などの投資家が、投資の社会的役割を考え、企業の社会課題への取り組みなどを評価して投資対象企業の選択などを行う投資である
イ. ギャンブルや武器関連などの投資家が信条にそぐわないと考える企業を投資対象から除外する取り組みは、ポジティブ・スクリーニングと呼ばれる
ウ. 投資家が企業の活動方針に介入することは、社会的公平性を欠く行為であり、いかなる場合でも好ましくない。
エ. 社会的責任投資とは、主に製造業において、自社の環境及ぼす影響や地域の人々の生活に対する社会的影響を考慮して工場の立地を決めることである

正解・・・ア
解説:この問題はチャプター1-9「SRI(社会的責任投資)とは何か」からの出題です。アは28ページ1段落目にある通り、適切です。イは、ポジティブ・スクリーンではなくネガティブ・スクリーニングなので不適切。ウは投資家が企業の活動方針に介入することは否定されていないので、不適切です。エは、社会的責任投資の定義そのものが間違っているので、これも不適切です。

■問題10
企業の社会的な役割に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

ア. 松下幸之助は「企業は社会の公器」であるとして、企業は社会に有益な価値を提供すべきだということを示している
イ. 日本において、社会への配慮を重視する商道徳は1990年代から広がってきた。
ウ. 企業活動が社会課題などを悪化させる原因になっていることもあるので、注意が必要である
エ. 企業のグローバル化に伴い、開発途上国などにおいて資源採掘や製品の製造を行っている調達先企業の状況に関しても、社会的な責任が問われるようになってきている

正解・・・イ
解説:この問題はチャプター2-1「企業とは社会においてどんな存在か」からの出題です。アは34ページ1段落目にある通り、ウとエは35ページ3段落目にある通り、それぞれ適切です。イについては、日本の商道徳は近江商人など江戸期以前に遡ることができるので、不適切です。

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2015年1月18日(日)22:00

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