手作りソープで障がい者の自立支援

フルーツの盛り付けやセットなど製作には集中力を要する

神奈川県小田原市に、丁寧な手作業でアートソープ「リィリィ」を生産するせっけん工房がある。ここで働く25人の職人は、全員が障がい者だ。しかし、それを伝えるかどうかは関係なく、フォトジェニックで高品質な商品の魅力が客を呼び、発売後すぐに軌道に乗った。(海洋ジャーナリスト・瀬戸内 千代)

ケーキやコスメにそっくりで可愛いと女子に人気のリィリィのせっけん。実は粘土をこねて原型を作るのは、40代男性の神原薫社長である。

「外注すると50万円近くかかるので試行錯誤で始めたら、スタッフたちが意見をくれて一緒に仕上げるようになった。外注しなくて正解だった」と笑う。貝やヒトデのせっけんはリアルな立体造形で、さわやかなモヒートの香りが漂う。

「夏の海辺のカクテルバーのイメージで」とプロの調香師に伝えたのも社長だ。商品ごとに香りを新調するこだわりようである。

■障がい者に自活力を

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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