元富士火災社長「私が環境NGOに転職した理由」

■「成長」のパラダイムシフトを

CO2が大気中に100年滞留することを考えると、地球温暖化の解決には時間がかかる。しかし、今適切な行動を取らないと将来世代に大きな困難や負荷を与えることになる。

世界各国の若者が、気候変動対策を早急に進めることを促す「Fridays for Future」という行動を起こしている。日本の若者も、持続可能な地球環境を自分たちの力で創るために、情報を収集して世界の仲間とともに行動に参加して欲しい。

また、化石燃料を使用することで経済成長を享受してきた我々の世代も、子供や孫の世代に住みやすい環境を残すために積極的に活動する責任がある。

前述の政府のエネルギー戦略では、温暖化対策は成長の機会であるとも書いている。全くその通りだ。いま、炭素起因の資源を消費することで成長してきた経済から、脱炭素で持続可能なエネルギーに基づく成長へのパラダイムシフトが求められている。

日本はかつて、達成困難だと思われた自動車の排ガス規制を技術力で達成したことで、高い競争力を持つ自動車産業を築きあげた経験がある。日本が高い(野心的な)目標を掲げ、世界の温暖化対策の実行をリードすることを強く望む。

 

横山隆美(よこやまたかよし)
1952年静岡県出身。1976年東京大学経済学部卒業、AIU損害保険入社。AVP財務部部長を経て、1992年アメリカンホーム医療・損害保険 日本における代表者。2001年AIU損害保険 日本における代表者。2007年アメリカンホーム医療・損害保険 日本における代表者に再就任。2010年富士火災海上保険代表執行役社長兼COO。2011年から富士火災海上保険代表取締役社長兼CEOを務める。2013年日本損害保険協会副会長。2015年損害保険料率算出機構理事。2017年富士火災海上保険代表取締役兼CEOを退任。2019年5月350.org日本支部代表に就任。

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2019年7月1日(月)12:51

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