プランテーション・ウォッチの飯沼佐代子さんは「パーム油を生産するアブラヤシ・プランテーションの拡大は東南アジアの熱帯林減少の最大の脅威。バイオマスの燃料としてパーム油を使用することは、新たな需要を生み出すこと。大きな影響をもたらす」と述べた。
バイオマス産業社会ネットワークの泊みゆき理事長は、「FITは私たち電力消費者の賦課金でなりたっている。パーム油に限らず、膨大な温室効果ガスを生み出すバイオマス発電をFITで支えることは説明がつかない」と指摘した。
経済産業省委託の調査では、森林減少や泥炭地開発などによる温室効果ガス排出を除いても、栽培・加工・輸送にかかるパーム油による発電の温室効果ガス排出はLNGに匹敵することが分かっている。
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