相模女子大が日本初「社会起業」のためのMBA

教員は経営コンサルタントや格付け機関出身、映像監督など多彩

――ほかにはどのような特長がありますか。

まずは男女共学で社会人が通いやすいように平日夜と土曜日昼間に授業を開講した点と、修了審査を修士論文ではなく「事業計画書」にしたことです。平日は週に2~3日ほど出席すればよく、年間の授業期間は6~7カ月。それ以外は演習を中心に起業のための事業計画書を作成できるようにしました。

また、授業料を国立大学並みの年間60万円に抑えている点もあります。これは社会起業ではすぐに十分な対価を得ることは難しく、しかし強い想いを持った人たちに集まってほしいとの願いからしたものです。

ほかには入試を「事業構想書」と「面接」のみで合否決定することや、映像監督によるプレゼンテーション演習科目があることなどもあります。社会起業は一般的なビジネス起業とは違って周りを巻き込む力が必要ですが、そうしたプレゼンテーションを学んでいる人は少ないです。

しかし、修了時には多くの学生がこうした能力を備えられるようになります。そして左脳と右脳の両方によって人々を巻き込む社会起業家が生まれると思います。

――どのような人材に入学してほしいですか。

第一に社会貢献を考えている人です。そして主体的に行動する意欲があって、自由で豊かな発想力を持つ人です。具体的には地域で社会貢献型事業を起業したり、副業として経営したりしたい人などですが、これまでの説明会や問い合わせをしてきた人たちを見ると、企業の中で社会貢献型の事業を開発したい人や、寄付型NPOを運営しているのだけれども事業型へ変化させたい人。そして行政の中で新たな仕組みや他組織と協働を進めたい人などがいました。

あとは現役の大学4年生なども。こうした多様な学生たちの集まりがソーシャルイノベーションを生み出し、数々の社会起業家が誕生する場になると確信しています。

ページ: 1 2

2020年2月5日(水)15:18

ご購読のお申し込み

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑