パンデミックとSDGs(笹谷 秀光)

笹谷秀光
千葉商科大学基盤教育機構・教授、CSR/SDGsコンサルタント

■パンデミックとSDGs

グテーレス国連事務総長が新型コロナに打ち克つために、G20のリーダーに向けた書簡(3月20日)などを発出している。世界は今、争いを避けウイルスとの戦いに専念すべきだと述べている。

その中で、パンデミック、気候変動およびその他のグローバルな課題に対しても
より強靭な「包摂的」で「持続可能」な経済と社会を作り、パンデミックからの「よりよき回復」はわれわれの共通の責任である。

世界が合意した「2030アジェンダ」の「持続可能な開発」と気候変動に関するパリ協定が人類と地球に導きの光を提供し続ける。

我々は、この危機からの回復戦略は、これらの長期目標に向けて軌道に乗せていかねばならない、としてSDGsの役割を再確認している。

■リスク管理のSDGs

企業にとってSDGsはチャンスリストであると同時に、リスクの洗い出しにも役立つものだ。これまでは環境、人権、法令、労働が主なリスクであったが、今は健康リスクと世界の情勢リスク(人やモノの移動規制を含む)が重要要素として加わったといえる。

自然災害対策などの対応であるBCPの手法に加え、より深いリスク管理が求められ、そこでSDGsが機能すると考える。

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笹谷秀光
千葉商科大学基盤教育機構・教授、CSR/SDGsコンサルタント
東京大学法学部卒。1977年農林省入省。2005年環境省大臣官房審議官、2006年農林水産省大臣官房審議官、2007年関東森林管理局長を経て、2008年退官。同年~2019年4月伊藤園で、取締役、常務執行役員等を歴任。2020年4月より現職。著書『CSR新時代の競争戦略』日本評論社・2013年)、『協創力が稼ぐ時代』(ウィズワークス社・2015年)。『 経営に生かすSDGs講座』(環境新聞社・2018年)、『Q&A SDGs経営』(日本経済新聞出版社・2019年)。 笹谷秀光公式サイトー発信型三方よし(https://csrsdg.com/)

2020年5月27日(水)11:58

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